債券市場では先物相場が上昇。日本銀行が長期ゾーンの国債買い入れを減額したことを受けていったんは売りに押されたものの、オペ結果が強めだったことを受けて影響は限定的との見方から引けにかけて買いがやや優勢となった。

  24日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前週末比5銭高の150円27銭で取引を開始し、いったんは約3週間ぶり高値となる150円29銭まで上昇した。日銀オペ通知後には4銭安の150円18銭まで下落したが、午後は150円27銭まで戻す場面も見られ、結局は3銭高の150円25銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「日銀が金融政策の維持を決定して金利上昇を抑える姿勢を明確にしている中での残存期間5年超10年以下のオペ減額は驚きだったが、もともと増やした分の一部を減額したということで、市場は特に日銀の姿勢が大きく変わったとは捉えていない」と説明。「5ー10年のオペ結果も応札倍率が前回より下がっており、減額してもさほど影響はなかったということで、相場はしっかりしている」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から横ばいの0.065%で寄り付き、その後も同水準で推移している。

  超長期債は40年債入札を翌日に控えて30年や40年ゾーンが軟調。新発30年物の55回債利回りは0.5bp高い0.865%、新発40年物の10回債利回りは1bp高い1.07%にそれぞれ上昇した。

日銀オペ

  日銀は午前10時10分の金融調節で、今月7回目となる長期国債買い入れオペを通知した。残存期間「5年超10年以下」の買い入れ額は前回から300億円少ない4700億円に減額。一方、「1年超3年以下」は2800億円、「3年超5年以下」は3300億円と、ともに据え置き。

  オペ結果によると、応札倍率は3年超5年以下と5年超10年以下が前回から低下した一方、1年超3年以下は上昇した。落札金利は市場実勢付近からやや低めとなった。

日銀国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、5-10年の買い入れ減額について、「海外金利の上昇が和らいだという判断で減額してもいいという見立てを持ったのではないかと推測する」と指摘。「大きな流れは買い入れが減っていくということで市場ではもともと認識が共有されていたと思う」とし、「タイミング的には少し早かったという感もあるが、それほど大きな反応はない」と話した。

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