21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  安川電機(6506):前日比10%高の2806円。2018年2月期営業利益予想を370億円から455億円に上方修正すると20日に発表した。第1四半期決算でモーションコントロール事業が好調だったためで、市場予想の391億円も上回った。26円を計画していた年間配当は30円に増額した。ゴールドマン・サックス証券は、上方修正された営業利益計画は市場で最も強気の同証予想420億円をも上回り、ポジティブサプライズと評価したうえで、上振れ余地も残るとみている。

  ファクトリーオートメーション(FA)関連:THK(6481)が4.8%高の3495円、ファナック(6954)が2.1%高、三菱電機(6503)が4.6%高、SMC(6273)が3.3%高など。クレディ・スイス証券は、安川電の決算がコンセンサスを大幅に上回ったことで、目先はTHKやSMCなどのFA関連銘柄群の株価一段高が期待されそう、との見方を示した。

  TDK(6762):3.3%安の7730円。クレディ・スイス証券は、目標株価を8500円から7700円に引き下げた。強気転換にはセンサーの収益寄与に加え、受動部品事業の営業利益率を大幅改善させる必要があると指摘。18年3月期の営業利益はインベンセンス買収によるマイナス影響をカバーできず、会社計画800億円を下回る731億円と予想した。

  東芝(6502):5.6%高の277.5円。連結子会社のランディス・ギアが、21日付でスイス証券取引所に上場すると発表した。持ち分60%の全てを売却、売却益は400億円の見込み。40%を保有する産業革新機構も全株を売却する。

  東京都競馬(9672):8.3%高の3450円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を新規に「買い」、目標株価を4200円とした。インターネットを活用した南関東4競馬在宅投票システム(SPAT4)による馬券売り上げの増加に加え、大井競馬場の周辺開発により中期的な成長を予想。17年12月期営業利益は会社計画の52億3900万円を上回る59億円と算出、来期67億円、再来期74億円を見込む。

  ぴあ(4337):4.6%高の4000円。ホール・劇場の運営事業に参入すると20日に発表した。三菱地所が所有する横浜市みなとみらいの土地を借り受け、収容客数1万人規模の大型コンサートアリーナを建設する。民間企業の単独主導による1万人規模のアリーナ建設と運営は国内初の事例と同社では説明している。

  バリューコマース(2491):7%安の690円。第2四半期決算で固定資産の減損損失約1億9081万円を特別損失に計上すると20日に発表した。広告事業のアドネットワークサービスの業績が計画を下回る。

  ニコン(7731):1.5%高の1910円。野村証券は目標株価を1983円から2189円へ上げ、投資判断「買い」を継続した。事業環境は同証の期初想定以上に好転していると分析。FPD製造装置は引き続き活況を呈しているとし、18年3月期営業利益予想を490億円から530億円、来期を850億円から960億円へそれぞれ増額した。  

  ゲンキー(2772):18%高の3950円。17年6月期営業利益は前の期比45%増の38億4900万円だったと21日に発表した。新しい300坪タイプのディスカウントドラッグをレギュラー店と位置づけ、低コストや低価格を追求した。18年6月期営業利益は前期比20%増の46億円を計画する。

  トーセイ(8923):6.8%高の854円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を新規に「買い」、目標株価を1400円とした。棚卸不動産の仕入れ進ちょくとホテルなど開発用途の多様化、中規模物件の流動性の高さを背景とした持続的な利益成長力を評価。17年11月期の営業利益予想は会社計画並みの100億円(前期比7.8%増)とし、来期110億円、再来期121億円を見込む。

  大和工業(5444):2.4%安の3025円。米鉄鋼メーカーのニューコアの決算を受け、野村証券は同社と大和工の合弁事業ニューコア・ヤマト・スチールからの持分法投資利益は前年同期比で減少する可能性が高いと分析した。ニューコアの少数株主利益は約1900万ドルと前年同期の約2800万ドルから大きく減益となったと指摘した。

  エイチ・アイ・エス(9603):5.2%安の3200円。5月30日から行っていた上限360万株、金額で100億円の自社株買いを終了すると20日に発表。好需給期待が後退した。19日までに購入した累計自社株は303万4500株、99億9993万円だった。

  サカタインクス(4633):9%高の2083円。いちよし経済研究所は投資判断を新規に「買い」、フェアバリューを2800円とした。石橋克彦主任研究員は電話取材で、成長性の高いプラスチックパッケージ用インキで世界トップか2番手であり、アジアなど新興国の経済発展に伴い、加工食品や日用品を包むパッケージ用インキ需要の伸びを評価する、と話した。

  ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス (3222):2.8%安の1093円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1280円から1260円に下げた。青果と鮮魚の販売不振で既存店が減収、3ー5月期(第1四半期)の連結営業利益は会社想定を10億円程度下回ったと推定した。6月も生鮮品の苦戦は続き、上期いっぱいは売上高が会社計画を下回る可能性があるとの見方を示した。

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