20日の欧州株式相場は一時の上げを消し、反落して終了。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の発言を手掛かりにユーロ高となり、輸出企業が打撃を受けるとの見方が広がった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.4%安の384.07で引けた。ドラギ総裁が政策委員会後の記者会見で、債券購入プログラムの変更に関して秋の会合で議論すると発言。これを受けて、同指数は一時0.5%に達していた上げを消した。ユーロは1%高と、主要16通貨の中で上昇率首位となった。

  ETXキャピタルの市場アナリスト、ニール・ウィルソン氏はリポートで、「ドラギ総裁は相当ハト派的だったが、ユーロ強気派を完全に抑え込んでおくことはできなかった」とし、「政策委員会が秋にテーパリングを協議する公算が大きいと口を滑らせた」と指摘した。

  ストックス600指数の業種別指数の中で、鉱山株と旅行関連銘柄の下げが目立った。

  個別銘柄では、スウェーデンのノルデア銀行が5.2%安。四半期利益が予想に届かなかったほか、ストックホルムから本社を移転するかどうかの判断を先送りしたことが売り材料。スイス重電のABBは2.8%値下がり。商品価格の上昇と一部事業の余剰生産能力が利益を圧迫した。

  一方、フィンランドの発電プラント・船舶推進措置メーカーのバルチラと、スウェーデンの鉱山会社ボリデンが4%を超える上げとなった。それぞれの第2四半期利益が予想を上回ったことが好感された。

原題:European Stocks Drop as Euro Climbs on Draghi’s Timing Comment(抜粋)

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