モルガン・スタンレー勤めていたパトリック・クエード氏はある日、マンハッタン南部のデリカテッセンで怪しげなサンドイッチを買ってしまい食中毒になった。

  この経験からアイデアを得た。外食チェーンへの消費者の苦情をクラウドソースしたらどうだろう。不特定多数の人から集めたデータは市民の健康のためばかりでなく株式投資で利益を上げるのに役立つのではないだろうか。

  こうして、元モルガン・スタンレーの金利トレーディング・市場ストラクチャー責任者の同氏は2009年に「iwaspoisoned(私は食中毒になった).com」を立ち上げた。このサイトから今週、チポトレ・メキシカン・グリルの1店舗に関連して具合が悪くなった顧客の例が明らかになった。メキシコ料理チェーンの株価は急落した。

  チポトレの広報担当、クリス・アーノルド氏はこのサイトについての質問に「全体として、この種のデータは有用であるかもしれないが、データの真偽が問題であり、医師によって検証されたのでない限り、どの程度の真実を伝えるデータなのか判断するのは難しい」と答えた。

  クエード氏はヘッジファンドなど食品業界の問題に関心の高い企業に対し、自身のデータベースを強化したバージョン「dinesafe(安全な外食).org」の売り込み攻勢を掛けている。価格は1カ月5000ドル(約56万円)。これまでに24社ほどの顧客を獲得したという。

原題:How Ex-Banker’s Food Poisoning Led to the Latest Chipotle Plunge(抜粋)

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