米中両国がワシントンで開いた閣僚級の包括経済対話は19日、終了した。両国の主張はすれ違い、対話終了後に予定されていた記者会見が中止されるなど、これまで続いていた短い蜜月関係にも終止符が打たれたようだ。

  経済対話では双方が主張を譲らず、共同声明も出されなかった。ロス米商務長官は対話の冒頭に、両国間の貿易不均衡で中国に不満の意を表明。その後双方はそれぞれ予定していた会見をキャンセルした。

  トランプ政権下で初の閣僚級による米中経済対話には米国側からロス長官、ムニューシン財務長官ら、中国側からは汪洋副首相らが参加。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長も出席した。また同対話に合わせて、アリババ・グループ・ホールディングの馬雲(ジャック・マ)会長やブラックストーン・グループのシュワルツマン会長ら経営幹部も意見を交換した。

  中国の汪副首相は冒頭スピーチで、協力は両国にとって「現実的な選択」だと述べた上で、「対話は直ちに全ての相違点に対処できるわけではないが、対立すれば双方の権益はすぐに損なわれるだろう」と述べた。中国国営の新華社通信が報じた。

  ムニューシン財務長官とロス商務長官は会合後に声明を発表。「貿易問題に関してバランスと公正、互恵という原則が引き続き米国の立場を導く。われわれは米国の労働者と企業に平等な条件での競争の機会を与えることができる」と述べた。ただ、新たな進展には言及しなかった。

  これまでの米中経済対話では共同声明を出すのが慣行となっていたが、同日夜(日本時間20日午前)時点で共同声明は公表されていない。

原題:Trump’s Honeymoon With China Ends as Dialogue Turns Frosty (2)(抜粋)

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