ウォール街の債券トレーダーらは市場を圧倒しているボラティリティー(変動性)の欠如を嫌っているかもしれないが、預かり資産を運用するマネジャーらは確かに歓迎しているようだ。

  穏やかで上昇する相場は、米大手銀行のウェルスマネジメント・資産運用部門の収入を後押しし、4-6月期は過去最高の184億ドル(約2兆600億円)を記録した。ブルームバーグの集計データで明らかになった。JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BofA)の同部門も過去最高益となり、業界全体で低調なトレーディング収益を補っている。

  金融危機の後、各行の経営トップは富裕層資産の運用で定期的に手数料を得られる事業の獲得ないし拡大を目指した。こうした事業は資本をあまり必要とせず、バリュエーションを押し上げるほか、好不調の波が比較的激しいトレーディング部門の緩衝となるというのが経営者らの狙いだった。

  モルガン・スタンレーが19日発表した4-6月(第2四半期)決算では、ウェルスマネジメント部門の29%増益が寄与して利益はアナリスト予想を上回った。プルーザン最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話インタビューで同部門について、「安定性とリターンという意味で決算を変えた。われわれに極めて重要な貢献をしてくれている」と説明した。

原題:Banks’ Asset Managers Embrace Calm Markets That Crippled Traders(抜粋)

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