欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル、対ユーロで反発-ECB控えユーロ売られる

  19日のニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロなどに対して反発。今週の主要イベントリスクと目されている欧州中央銀行(ECB)政策委員会を翌日に控え、ユーロが利益確定売りに押された。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ユーロは対ドルで0.3%安の1ユーロ=1.1515ドル。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=111円97銭となった。

  ECB政策への期待や、ドル安要因となってきた米国債利回り低下などの材料を見極める動きとなり、商いは控えめだった。医療保険制度改革法(オバマケア)廃止・代替法案を共和党が進展させられないことで米財政政策を巡る不透明感が高まり、市場に織り込まれた年内の米利上げ確率は50%未満に低下した。

  ドルは円に対しては小幅続落し、6月末以来の安値をつけた。トレーダーがECB政策委員会と日銀金融政策決定会合を20日に控えてユーロ買い持ちを縮小し、ユーロが対円で下落したことが、ドルを圧迫した可能性もある。

  TDのシニア為替ストラテジスト、メイゼン・アイサ氏は顧客向けリポートで「ECBは今週、QEに関する非対称的なバイアスを削除することにより、秋季のテーパリング発表に一歩近づくとわれわれは考える」と指摘した。

  その他の通貨ではオーストラリア・ドルが米ドルに対し上昇。一時は2015年5月以来の高値となる1豪ドル=0.7959米ドルをつけた。
原題:Dollar Rises From Near 10-Month Low as Euro Stalls Before ECB(抜粋)

◎米国株:続伸、S&P500とナスダックは最高値を連続更新

  19日の米国株は続伸。良好な企業決算が好感された。S&P500種株価指数とナスダック総合指数は前日に続き最高値を更新して取引を終えた。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%上昇して2473.83。ナスダック総合指数は0.6%高の6385.04。ダウ工業株30種平均は66.02ドル(0.3%)上昇して21640.75ドル。

  S&P500種業種別11指数はいずれも上昇。エネルギーや素材が特に値上がりした。バーテックス・ファーマシューティカルズは急伸。嚢胞性線維症の患者を対象とした新たな併用療法の臨床試験で有望な結果を発表したことが手掛かりだった。

  今週は欧州と日本で金融政策決定会合が開かれる。緩和的な金融政策の見通しを見極める上で注目されている。ただ強弱が混在している経済指標や低いインフレ、トランプ政権による政策実行の行き詰まりを背景に投資家はタカ派的な見通しを考え直す可能性がある。

  モルガン・スタンレーは大幅上昇。4-6月(第2四半期)も前四半期に続き、同行の債券トレーディング収入がゴールドマン・サックス・グループを上回った。ゴールドマンの株価が下落した。

  朝方発表された6月の米住宅着工件数は前月比で4カ月ぶりにプラスとなった。住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比8.3%増の122万戸。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は116万戸だった。前月は112万戸(速報値109万戸)に上方修正された。
原題:U.S. Stocks Climb as Earnings Season Picks Up; Health Care Gains(抜粋)
Stocks Rise as S&P 500, Nasdaq Top Records Again: Markets Wrap(抜粋)
U.S. Equities Advance to Records as Energy, Materials Lead Rally(抜粋)

◎米国債:小幅安、株価の上げ拡大で軟調な展開-朝方は一時上昇

  19日の米国債相場は一時の上げを消す展開。朝方はショートカバーで一時上昇したが、その後は株式相場の上げ拡大を受けて軟調な動きとなった。ただ全般的には相場を大きく動かず材料に乏しく、薄商いの中で方向感に欠ける展開だった。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.27%。30年債利回りは1bp未満上げて2.85%。

  午前中はショートカバーの動きに伴って一時小幅に上げたが、ブロック取引での10年債の売りを受けて軟化した。

  このほか、政府発表の在庫データに反応して原油相場が上昇。これを手掛かりにエネルギー株が買われ、株式相場は上げを拡大した。これも材料視され、米国債は軟調な展開となった。
原題:USTs Steady in Uninspired Trade, USD Swap Spreads Sharply Wider(抜粋)
原題:USTs Erase Gains as Oil, Energy Shares Advance(抜粋)

◎NY金:ほぼ変わらず、目先の関心はECB会合と来週のFOMCか

  19日のニューヨーク金先物相場はほぼ変わらずで終了。

  ダンスケ銀行のシニアアナリスト、イェンス・ペデルセン氏は電話インタビューで、「今後数日の焦点は欧州中央銀行(ECB)会合と来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)だ」と指摘。「市場は決定的にタカ派なECBを期待しており、それはしっかり織り込まれていると思う」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.01%高の1オンス=1242ドルで終了。ニューヨーク時間午後2時26分現在、金スポット相場は前日比ほぼ変わらずの1241.98ドル。

  銀先物9月限は0.2%高の16.297ドル。銀スポットは0.1%上げて16.3114ドル。
  
  プラチナとパラジウムのスポット相場はいずれも下落。
原題:LME’s Silver Contract Languishes in Second Place as Gold Shines(抜粋)
PRECIOUS: Gold to End 3-Day Rally as Euro Dips; LME Trade Falls(抜粋)  

◎NY原油:続伸、米在庫の減少続く-供給過剰懸念が緩和

  19日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。米エネルギー省の統計で原油とガソリンの在庫が引き続き減少を示したため、供給過剰への懸念が和らいだ。

  同省エネルギー情報局が発表した先週分の原油在庫は473万バレル減少。ガソリン在庫は445万バレル減と、3月以降で最大の縮小となった。前日に米石油協会(API)が公表した統計では、原油在庫は予想に反して増加していた。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電話取材に対し、「この日の統計は明らかに強材料だ。全面的な在庫減は無視できない」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比72セント(1.55%)高い1バレル=47.12ドルで終了した。同限月は20日が最終取引日となる。ロンドンICEの北海ブレント9月限は86セント上昇の49.70ドル。
原題:Oil Climbs as U.S. Crude and Gasoline Supplies Keep Shrinking(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が反発、企業決算を好感-ECB会合に注目

  19日の欧州株式相場は上昇。企業決算が予想を上回る内容だったことを手掛かりに、指標のストックス欧州600指数は1週間ぶり大幅高となった。20日の欧州中央銀行(ECB)政策発表も注目されている。

   ストックス600指数は前日比0.8%高の385.54で終了。前日は1.1%安と、月初来最大の下げだった。オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングは5.8%上げ、テクノロジー銘柄の反発を後押しした。最新の露光装置で受注を獲得したほか、第3四半期の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことが買い材料。

  ユーロ圏の株式と通貨は5月上旬以降で初めて正反対の方向に動いている。この逆相関が戻り、輸出銘柄が売られやすい状況にある。
  個別銘柄では、スウェーデンの家電メーカーであるエレクトロラックスが3%上昇。第2四半期の利益と売上高が予想を上回った同社は、北米の増収見通しを上方修正した。決算内容が予想を上回ったことを背景に、英設計・エンジニアリング会社RPCグループと、フランスのビデオゲーム製作会社ユービーアイソフト、スウェーデンの通信会社テレ2も大きく買われた。

  ECBの政策変更時期に関する手掛かりを得るため20日のドラギ総裁の記者会見が注目されている。エコノミストらは、国債購入ペース減少は9月まで恐らくないと予想している。

  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏はリポートで、「市場ではECBが緩和策をゆっくりと巻き戻す準備をし始めるのはもはや時間の問題だとみられている」と語った。
原題:European Stocks Rebound From Biggest July Drop Amid Earnings(抜粋)

◎欧州債:中核国債が上昇-ドイツ30年債入札結果を好感も薄商い

  19日の欧州債市場では中核国の国債が上昇し、10年物利回りは約2bp低下。薄商いの中、ドイツ30年債の入札結果が好調だったことが支援要因となった。

  ECB会合を控えて投資家らが様子見を続けたことから、取引は精彩を欠いた。ドイツ国債先物の出来高は5日平均の約85%。ロンドン在勤のトレーダーによれば、資金の流れは少なかった。

  周辺国の国債も価格の動きに乏しかった。入札を20日に控えたスペイン国債は、中核国債に対する利回り上乗せ幅が1bp広がった。
原題:Bunds Drift Higher in Poor Volume; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE