食事で肉や乳製品の摂取を減らすのは難しい。それを実践しながら健康でいるのはもっと難しいかもしれない。

  ハーバード大学の新たな研究によると、野菜だけしか取らず、精白された穀物や甘味飲料を摂取する誤った食事は、冠動脈性心疾患のリスクを実際に高める恐れがある。一方、動物性食品を減らしながらも摂取を続け、果物や野菜、全粒の穀物の増やす食べ方は、健康的な菜食主義とほぼ同じ効果があり、大量のフライドポテトやパスタを含む菜食主義よりもはるかに良いという。

さまざまな野菜
さまざまな野菜
Bloomberg

  米心臓病学会誌に掲載されたこの研究に関する論文は「あまり健康的でない植物性食品と動物性食品はいずれもリスク増加と関係がある。健康的でない植物性食品とのより強い関連性がある」と指摘した。

  健康的な植物性食品を多く摂取する食事が重要な恩恵をもたらし得ることを多くの人はもう耳にしているだろう。だが体に良くない食べ物を取り過ぎているなら、完全な菜食主義になるのは厄介なことになりかねず、空港で何か食べられる物を探すことになる。だから、菜食主義だけでは体のためにならず害になる可能性もある。

  この論文をまとめた研究者らは480万人余りの追跡調査データを分析。「健康的な植物性食品と健康的な動物性食品の両方を重視する食事を検証した際、冠動脈性心疾患との関係は健康的な野菜中心の食事との関係に比べて若干弱いだけだった」と指摘。「従って、動物性食品をやや控えることは、赤身肉や加工肉といったあまり健康的でない動物性食品の摂取を減らすことで大部分達成できる」と述べた。

  この論文と並んで掲載された論説欄でラッシュ大学医療センターのキム・アラン・ウィリアムズ教授は、現実世界の心臓専門医のためにこの研究成果を言い換え、「全か無か」の食べ方よりもむしろ、「より小規模な調整」を始めるべきだという意味だと説明。作家マイケル・ポラン氏の言葉を引用し、「腹八分目で主に野菜を食べよう」ということだと解説した。

原題:You Don’t Need to Go Full Vegan to Get the Vegan Benefits (抜粋)

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