19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東宝(9602):前日比7.4%高の3650円。2017年3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比36%増の174億円だったと18日に発表した。映画営業事業で「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」や「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」がシリーズ記録を更新、映画興行では「美女と野獣」が大ヒットした。18年2月期の営業利益計画を409億円から450億円に上方修正した。前期比減益率は19%から10%に縮小する見込み。野村証は今期営業利益予想を従来の400億円から会社計画を上回る470億円に増額し、目標株価も3260円から3460円に上げた。

  昭和電工(4004):4.9%高の3035円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を1500円から3450円に引き上げた。黒鉛電極の市況の急回復やデータセンター向けのハードディスクメディア、石油化学の予想以上の好調を業績予想に織り込んだ。17年12月期の営業利益予想を従来の396億円から600億円に(会社計画545億円)、18年12月期は354億円から700億円に増額した。

  明電舎(6508):4.6%安の376円。野村証券は10月に日経平均株価の構成銘柄で定期見直しがあると予想し同社が除外候補になりうると指摘した。見直しは市場流動性と業種の偏りの2つの観点から選定され、同じく除外候補と予想した北越紀州製紙(3865)は4.3%安となった。一方、代替候補には高流動性銘柄のうち消費セクターのリクルートホールディングス(6098)、運輸・公益セクターの日本航空(9201)を候補に挙げた。リクルトHは3.1%高、JALは0.6%高。

  アステラス製薬(4503):2.2%高の1367.5円。ドイツ証券は投資判断「買い」で調査を開始した。将来の特許切れや前立腺がん治療剤「エクスタンディ」の成長懸念から同業他社比でPERが大幅な割安で、弱気シナリオはすでに織り込み済みと分析。多額のネットキャッシュを保有しており、約4%の株主還元利回りと安定的な中期利益といった同証予想に基づき、ディフェンシブ銘柄として優れた選択肢と評価した。

  UKCホールディングス(3156):7.2%安の1761円。香港連結子会社における前渡し金などの資産評価に関する疑義に関し、会計処理影響額を18日にあらためて発表した。新たにQuatius Limitedの1億ドルの転換社債について相殺対象となった売掛金の回収可能性に懸念がある上、転換社債の物上担保の権利行使の実効性にも疑義が生じ、転換社債引き受け処理にかかる損失計上の懸念が約100億円あるなどとし、全体として190億円程度の損失計上が想定されるとした。

  東京製鉄(5423):3.5%安の957円。野村証券は、副資材などのコスト増から4-6月期が当面の利益のピークと予想した。同社は8月の販売価格を据え置くと発表しており、足元の鉄屑価格は上昇基調にあるため、4-6月期の高水準の利益計上を支えていた鋼材スプレッドは悪化すると見込んだ。

  日油(4403):4.9%高の1575円。みずほ証券は投資判断「買い」、目標株価は1810円で調査を始めた。油脂や食品事業を中心とする収益構造から、防さび処理剤や化粧品原料など機能化学品事業をコアに薬物送達システムなどライフサイエンス事業を成長ドライバーとするステージへの移行を想定した。18年3月期営業利益は前期比2.7%増の250億円(会社計画は9.6%減の220億円)を予想する。 

  日本信号(6741):1.6%高の1114円。みずほ証券は目標株価を1160円から1320円に上げ、投資判断「買い」を継続した。国土交通省による鉄道事業者に対する地震対策強化の指導期間が18年3月期で終わり、設備投資が土木系から信号機器やホームドアなどの安全対策や、外国語対応表示器・券売機などのサービス系にシフトすると予想。18年3月期の受注高は前期比16%増の1025億円と会社計画1000億円を上回ると見込んだ。

  KYB(7242):4%高の632円。ジェフリーズ証券は投資判断「買い」、目標株価750円で調査を開始した。中国の油圧掘削機市場の需要回復の恩恵を今後数年受け続けると予想。事業改革に努めており、今後の中期的な利益創出の可能性を市場は低く見積もっていたと明らかになるだろうと指摘した。同証による18年3月期の営業利益予想は215億円。保守的な為替想定などで会社計画156億円を上回るとみる。

  JCRファーマ(4552):6%高の2993円。帝人(3401)と国内での他家ヒト歯髄由来幹細胞を用いた急性期脳梗塞向け再生医療等製品の共同開発などで契約を締結したと発表した。みずほ証券は、抜歯した歯を利用するため、国内で良質な細胞ソースが得られる点や大量培養方法を確立しているとみられる点、医療ニーズの大きい急性期脳梗塞にフォーカスしている点などから、有効性を確保できれば、収益に大きく貢献する開発品になると予測した。

  サンケン電気(6707):4.6%高の569円。非戦略事業と位置づけるPM(パワーモジュール)事業からの撤退や120人の早期退職者募集などを柱とする構造改革を実施すると18日に発表した。北米子会社が米投資ファンドを引受先とする第三者割当増資を実施して、約327億円を調達する。

  ユニフォームネクスト(3566):19日に東証マザーズ市場に新規上場した。公開価格2800円に対し、2.3倍となる6440円買い気配で初日の取引を終えた。飲食店向けや作業服、事務服など業務用ユニフォームの販売を展開。17年12月期の営業利益は3.8%増の3億2500万円、1株利益は186.66円を見込む。

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