ドイツのダイムラーは「メルセデス・ベンツ」ブランドのディーゼル車300万台余りを欧州で自主的にリコール(無料の回収・修理)する。排ガス操作疑惑を巡る危機の深刻化防止が狙いとみられる。

  18日の発表文によると、ダイムラーは約25万台を対象に実施している自主回収の対象を、公道を走るほぼ全てのメルセデスブランドのディーゼル車両に広げる。同計画に伴い約2億2000万ユーロ(約285億円)の費用を見込む。当局が受け入れれば、ダイムラーは同業のフォルクスワーゲン(VW)が苦しんだ多額の制裁金を回避できる可能性がある。

  バンクハウス・メツラーのアナリスト、ユルゲン・ピーパー氏は「ついに先を見越した行動に出た。論争を避ける手堅い試みだ」と指摘。ダイムラーのリコール費用の見積もりは1台当たり70ユーロ前後と「異常に低く」、増加の可能性があると予想した。

  ダイムラーはこれまで不正疑惑の追及に「あらゆる法的手段」で対抗する方針を表明していたが、今回の計画は先週のベルリンでの政府当局者との会談後に姿勢を転換したことを映している。同社広報担当、マティアス・ブロック氏によると、リコールは数カ月かかる見込み。独運輸省にリコールについて取材を試みたが、現時点でコメントはない。

原題:Daimler Recalls 3 Million Diesel Autos to Stave Off Crisis (1)(抜粋)

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