資産規模が最大10億ドル(約1120億円)の富裕層はヘッジファンドや株式への投資を減らし、不動産に資産を振り向けたことが分かった。バリュエーションの高さを巡る懸念と地政学的リスクが背景。

  調査会社タイガー21の18日発表によると、資産規模約1000万-10億ドルの投資家のポートフォリオは4-6月期末時点で、平均33%が不動産資産となり、2007年の調査開始以降で最大の比率を占めた。一方、ヘッジファンドに投資された資産は過去最低の4%で、金融危機のさなかの08年10ー12月期の5%前後を下回った。

  タイガー21創業者のマイケル・ソンネンフェルト氏はインタビューで、ヘッジファンドや株式から不動産に資産を振り向ける「異例な動き」が起きたとし、債券に投資してもリターンが芳しくない事情と地政学的リスクへの懸念も手伝ったと説明。富裕な投資家は「自分たちが直接所有できる資産に最も満足する。建物を所有したり小規模企業の一部を保有できる。リターンを生み出しにくい時はインカムを生む資産に向かう」と話した。

  同社が調査対象とする投資家の総資産は510億ドル。ソンネンフェルト氏によると、今回は520メンバーの約4分の1から回答を得た。

原題:Wealthy Investors Leaving Hedge Funds Seek Haven in Real Estate(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE