東芝の株価が急伸し、18日の取引で一時前週末比22%高まで上昇した。米著名投資家のデービッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルが4-6月期に東芝株を取得したとの情報に反応したようだ。

  グリーンライト・キャピタルは14日付の顧客向け資料で、損失を生み出す契約に縛られた米原発事業から脱却すれば、東芝株は上昇するだろうと言及。またバランスシートを補強するためのメモリー事業の株式売却を巡る法廷闘争も解決できるだろうと指摘し、不安を取り除ければ、株価は400円近い価値があるとの見方を示した。

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは、市場参加者は東芝の企業価値が分からない状態になっており、グリーン・キャピタルの見解がマーケットを刺激した可能性があると指摘。メモリー事業売却を巡る訴訟合戦で最近の株価が下落していた反動もあるという。ただ「300円を大きく超える株価は企業価値から離れることになる」とみている。

  終値は19%高の275.8円で2月22日以来の上昇率を記録。出来高は1億4186万株に膨らみ、東証1部市場で第1位となった。巨額損失問題が発覚した昨年末以降の東芝株は一時200円を割り込んだ後、300円台を回復するなど、出来高を伴いながら乱高下を繰り返している。

  エース経済研究所の安田秀樹アナリストも、アインホーン氏のような著名投資家による投資で、「経営の改善が一気に進むのではないかという期待」が広がり個人投資家が買い向かったようだと述べた。ただ、グリーンライトが400円という数値を示したのは、キャピタルゲイン狙いである可能性も指摘した。

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