18日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  出光興産(5019):前週末比3%安の2646円。公募増資による新株発行を巡り、東京地方裁判所は18日午前、差し止めを求めた創業家側の請求を退ける決定を下した。公募増資の実施に伴う1株当たり利益の希薄化懸念が再燃した。一方、創業家の株式保有率低下で経営統合の実現性が高まると期待された昭和シェル石油(5002)株は4.4%高。    

  アルプス電気(6770):2.4%安の3215円。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。バリュエーションは、フラッグシップスマートフォンでのデュアルOIS(手振れ補正機能付きアクチュエータ)搭載により14年3月期から始まるOISスーパーサイクルのピークアウトが意識され始めると指摘。OISは、2021年3月期以降は減益に転じるリスクが高く、これに代わるカタリスト待ちとみる。18年3月期以降の業績予想を下方修正した。

  パソナグループ(2168):15%高の1257円。18年5月期の営業利益は前期比26%増の56億5000万円の見通しと14日に発表した。前期営業利益は前の期比16%増の44億8800万円で、人材派遣や委託・請負、アウトソーシングなど好調だった。

  NOK(7240):7.4%高の2669円。4ー9月期(上期)の営業利益計画を155億円から前年同期比77%増の200億円に、18年3月期を400億円から前期比12%増の445億円に上方修正すると14日に発表した。メリルリンチ日本証券は上期の増額修正はコンセンサスを大きく超過しポジティブと評価。自動車・建機用オイルシートの好調が大きいが、スマートフォン向けのフレキシブル・プリント配線板(FPC)の好調も寄与したとして、目標株価を2900円から3250円に引き上げ、投資判断「買い」を継続した。

  ブロンコビリー(3091):4.5%安の2524円。14日に発表した1-6月期営業利益は前年同期比22%減の10億8100万円と、従来計画から26%下振れた。既存店売上高が振るわず、17年12月期営業利益計画を30億8000万円から前期比2.7%減の26億8000万円に下方修正した。野村証券は4-6月期営業利益が前年同期比14%減の5億3000万円と苦戦し、ネガティブな印象と指摘。会社側は強気な成長戦略を継続しているが、新規店舗の多い関東や関西で既存店の落ち込みが目立ち、収益性の維持に課題がみられるとした。

  東芝(6502):19%高の275.8円。デービッド・アインホーン氏率いるヘッジファンド運営会社グリーンライト・キャピタルが4-6月に東芝株を新たに取得したことが明らかになった。グリーンライトは同社の価値は「1株400円に近い」とみている。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「著名投資家が出てきて経営の改善が一気に進むのではないかという期待から、個人投資家を中心に買われているのではないか」との見方を示した。

  武田薬品工業(4502):1.4%高の5763円。米子会社が多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」の特許を巡り、ノバルティスのジェネリック(後発医薬品)部門を相手に起こしていた訴訟で、米連邦特別行政高裁は17日、武田薬の米子会社の特許を無効とした連邦地裁の判断を破棄した。モルガン・スタンレーMUFG証券は、市場コンセンサスではベルケイドの後発薬の米国発売は11月で、今回の連邦裁判断が確定すれば最長で22年7月(小児延長を含む)まで米国独占期間が延長可能だと指摘。18年-19年3月期の特許切れ減益影響緩和という点でもプラスとみる。 

  第一精工(6640):9.8%高の2437円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「買い」、目標株価は3200円で調査を始めた。エクイティストーリーはコネクタ拡大による構造転換と業績再浮上と指摘。顧客層はスマートフォンやタブレット向けなどIT分野偏重のイメージがまだ強いが、12年に立ち上げた自社ブランドの車載向けコネクタの拡販進展に伴い、需要先や顧客層の構造転換を予想した。17年12月期営業利益は会社計画20億円を上回る25億円と算出。

  太陽誘電(6976):3.3%高の1860円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1000円から2300円に引き上げた。足元で急速に進む積層セラミックコンデンサー(MLCC)供給のひっ迫、一部でのショーテージ(不足)状況から価格下落ペース鈍化の可能性が高く、7ー9月期以降は収益性改善が加速すると予想した。

  富士通(6702):3.3%高の866円。富士通が計画している人工知能(AI)、「ディープラーニング(深層学習)」用の半導体は米エヌビディアやインテルの最新型よりも10倍性能が高いとのブログ「グル3D」に17日に掲載された投稿がトレーダーの間で広まっている。同日の米国株市場でエヌビディア株は下落。

  ヒト・コミュニケーションズ(3654):9.6%安の1847円。16年9月-17年5月期営業利益は前年同期比8%減の21億3200万円だったと14日に発表した。スタッフなどへの過年度未払給与計上やスタッフ確保のための募集費増加などが響いた。

  クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387):8.8%高の1167円。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比13%増の19億9000万円だったと14日に発表した。商業施設や繁華街、駅前、郊外ロードサイドに専門業態を計画的に出店。グループ全体で27店舗を新規出店した。ドイツ証券は、全体として回復基調で進ちょく率も順調と指摘。前期不振だった「磯丸水産」を展開する子会社SFPホールディングス(3198)の回復が顕著と評価した。

  ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884):700円(23%)高の3790円でストップ高。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比75%増の2億5300万円だった。主力の製造事業で新たにグループ企業になったゼリーの純和食品、栄川酒造、エスケーフーズなどが寄与した。前期比17%増の5億7600万円で据え置いた18年2月通期計画に対する進捗(しんちょく)率は44%。

  ダイヤモンドダイニング(3073):10%高の2529円。3ー5月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比91%増の7億1100万円だった。主力の飲食事業で3店舗純増(新規出店4、退店1)の効果などから増収増益した。アミューズメント事業も「KAWAII MONSTER CAFE」でのサービス強化などで利益を6割超伸ばした。
  

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