フランスのエクサンプロバンスには、1000年の歴史を持つ「シャトー・ド・ラ・バルベン」がある。ベルトラン・ピリビィ氏は、相続によってこのシャトーに居住することになった。「2006年に妻と私の手に渡った」と同氏は説明した。

シャトーは760エーカーの土地に建つ
シャトーは760エーカーの土地に建つ
Source: Sotheby’s International Realty

  ピリビィ氏は、長らく名士の間で受け継がれてきたこのシャトーの現在の持ち主だ。しかし同氏は今、サザビーズ・インターナショナル・レアルティを通じてここを1500万ユーロ(約19億4000万円)で売りに出している。

  このシャトーの最古の記録は、修道会の所有下にあった1064年のものだ。歴史家によると、シャトーはそれから1世紀以内に中世の封建領主ピエール・ド・ポンテベスの手に渡り、1380年代後半までポンテベス家が所有した。その後1世紀程度フランス王族の間を転々とした後、1474年に貴族のフォルバン家が所有することになった。

このシャトーはもともと中世のとりでとして建設された
このシャトーはもともと中世のとりでとして建設された
Source: Sotheby’s International Realty

  南フランスの大地主だったフォルバン家はシャトーを何とか500年にわたり所有し続けた。しかし、1960年代までにフォルバン侯爵は「プロバンス周辺に多くの領地を持っていたので、そのすべてを維持することができなくなった」とピリビィ氏は説明。「私の義父アンドレ・ポンスは彼と友人だったため、シャトーを購入することに同意した」と説明した。

  ポンス氏は、60余りの部屋を持つ広大な建物の内部の改装に着手した。シャトーは礼拝堂や警備室、要塞(ようさい)として使われていた時代の名残である地下通路のほか、ほぼ300年間変わらぬ姿を保ち続けているように見える巨大な台所を備えている。

寝室
寝室
Source: Sotheby’s International Realty

  シャトーは現在、貴族の豪邸というより、観光地として盛況を極めている。ピリビィ氏と妻はシャトーを相続して以来、建物と庭を観光客に開放してきた。シャトーはエクサンプロバンスの中心部から約12マイル(約19キロ)のところにあり、市内の国際空港からは車で約30分で到着する人気の観光スポットだ。

シャトー内は至るところにデコレーションが施されている
シャトー内は至るところにデコレーションが施されている
Source: Sotheby’s International Realty

  ピリビィ氏は「シャトーを家業として運営していたが、比較的利益を上げてきたし、建物をできる限り最善の状態で維持してきた」と述べた。

  同氏は売却する理由について「私が74歳で妻は70歳のため、一息つきたい」と説明。「もっと小さい家に適応できると確信している」と話した。

シャトー内の庭
シャトー内の庭
Source: Sotheby’s International Realty

原題:This $17 Million French Castle Has Sold Only Once In 500 Years(抜粋)

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