緩やかな利上げを続ける方針の米金融当局にとって、インフレ率が2%の目標に向けて上昇していくのがその前提条件だ。だが、インフレ加速の兆しはなく、その理由は当局者にも分からない。そしてこの点が、さらなる引き締めを巡るイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の論拠を切り崩している。

  イエレン議長は12、13両日の議会証言で、インフレ率の緩やかな上昇が政策金利のさらなる引き上げを後押しするとした金融当局のこれまでの見通しを堅持した。だが、14日に発表された6月の消費者物価統計では、4カ月連続で広範囲のモノやサービスに対する企業の価格設定力の弱さが示された。

  マクロポリシー・パースペクティブズ(ニューヨーク)のシニアエコノミスト兼パートナー、ローラ・ロスナー氏は「こうした点を避けて通ることはできない」と指摘した上で、「勢いの弱さは極めて広範であり、自動車のように経済のシクリカルな分野で減速が生じている可能性もその一端だ」と語った。

原題:Fed Models Say Go But Data Say No as Inflation Consensus Frays(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE