トランプ米大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が2016年6月、ロシア政府の弁護士と当時紹介された人物と面談した際、ロシアと長いつながりのある人物が少なくとももう1人同席していた。

  現在は米国でロビイストとして活動し、旧ソ連の防諜(ぼうちょう)機関に勤務した経歴のあるリナト・アフメッチン氏は14日、AP通信に対し、自身が通訳1人とともに面談に出席していたと話した。

  この新事実により、トランプタワーで行われたこの面談や、昨年の米大統領選でトランプ陣営を手助けしようとしたロシア人と同陣営との接触の程度に対し、疑念が深まることになりそうだ。トランプ・ジュニア氏は面談に関する公式声明でアフメッチン氏の存在を明らかにしていなかった。

  トランプ・ジュニア氏は、仲介役の人物からの電子メールで、ロシア政府の弁護士としてナタリア・ベセルニツカヤ氏を紹介され、面談に臨んだ。同氏は米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン陣営に不利となるロシア政府からの情報を提供するという触れ込みだった。

  アフメッチン氏がAP通信に語ったところでは、ベセルニツカヤ氏は米民主党全国委員会(DNC)への違法資金の流れを示すとする文書を手渡し、トランプ氏の側近がその内容を公表するよう持ちかけたという。

  アフメッチン氏は、「これはDNCがいかに不正な資金を受け取っているかを暴露する良い材料になりそうだ」とベセルニツカヤ氏が話していたと明かす一方、文書がロシア政府からのものなのかどうか自分は知らないと述べた。

ナタリア・ベセルニツカヤ氏
ナタリア・ベセルニツカヤ氏
Photographer: Yury Martyanov/AFP via Getty Images

  アフメッチン氏に取材を申し入れるメッセージを送ったが、返答はない。

原題:Second Russian’s Role at Trump Jr. Meeting Raises Questions (2)(抜粋)

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