ヘッジファンド運営会社パイン・リバー・キャピタル・マネジメントは、株式のロング・ショート戦略に基づくトレーディングをやめ、合併・買収(M&A)やスピンオフ(分離・独立)、経営陣交代といった企業イベントを投資機会と捉えるイベントドリブン型に旗艦ファンドの戦略をシフトしている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  パイン・リバーが非公開企業であることを理由に関係者の1人が匿名を条件に語ったところでは、株式運用担当者のブラッドリー・ランホフ氏が、会社の方針転換に伴い退職する。この関係者によれば、パイン・リバーのマルチストラテジー・ファンドで株式ストラテジー(運用資産額5000万ドル=約57億円弱)の運用に携わっていたジョー・ビショップ氏は、現在はリキッド・ミューチュアルファンド・ビジネスを主に担当している。

  2015年時点で150億ドルあった運用資産額が90億ドルまで減少したパイン・リバーは、投資家が株式のアクティブ運用を敬遠し、インデックスファンドや上場投資信託(ETF)を選好する状況で、業務の見直しを進めている。関係者によると、同社はイベントドリブン投資や地方債、ボラティリティートレーディングに軸足を置くと顧客に説明し、マネージドアカウントにある15億ドルの大部分がそれらのストラテジーに投資されている。

  パイン・リバーの広報担当ショーン・パティソン氏は、コメントを控えている。ランホフ氏に電子メールと電話でコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

原題:Pine River Capital Is Said to End Long-Short Equity Trading (1)(抜粋)

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