トランプ米大統領は今年2月、知人の発言を引用して「パリはもはやパリでなくなった」と述べた。しかし13日からのフランス訪問でマクロン大統領にパリを案内してもらい、エリゼ宮(大統領府)で首脳会談を行うと、「花の都」と39歳の若き仏大統領を称賛した。

  さらに、気候温暖化対策の新枠組み「パリ協定」に反対する立場さえ不変ではないかもしれないと示唆した。

  マクロン氏が5月に大統領に就任後、トランプ大統領との会談は4回目。これまで両首脳は気候変動問題で激しく対立したほか、マクロン大統領はトランプ大統領が計画するメキシコ国境の「壁」建設についてもかなりあからさまに反対する姿勢を示してきた。しかし、両首脳は13日、貿易からテロ対策までさまざまな分野での共通の立場を強調した。

  トランプ大統領の訪仏前、仏当局者らは同大統領への接し方で戦略を練った。同意できない分野では踏ん張り、同意できる分野に話を向けていくという作戦だ。トランプ大統領が壮麗さと軍隊を愛してやまないことも忘れてはならない。

  この作戦は奏功したようだ。トランプ大統領が2月のスピーチで、かつてよくパリを訪れたがテロが心配でパリに行くのを最近やめたと引用したミステリアスな知人「ジム」は、この日の話には登場しなかった。

  トランプ大統領はマクロン大統領との共同記者会見でフランス国民に、「あなた方には素晴らしい大統領がいる。パリは非常に平和で美しくなるだろう。私はまたここに戻ってくる」と呼び掛けた。
  
原題:Macron Woos Trump With Parisian Splendor in Lesson for Europe(抜粋)

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