石油輸出国機構(OPEC)が減産幅を拡大すれば、自らに打撃を与えるとともに、米国のシェールオイル生産会社を支援することになるとの見方を、カタールの元エネルギー・産業相、アブドラ・ビン・ハマド・アティーヤ氏が示した。

  アティーヤ氏はイスタンブールでのインタビューで、「減産幅の拡大はOPECにとって有益ではない。原油価格が上昇しシェールオイル生産会社などがOPECの市場シェアを奪うと予想されるからだ」と指摘。「問題はOPECの隙を狙っている者がいるということだ。それはシェールオイル生産会社で、原油価格が上昇すればいつでも増産に動く」と述べた。

  OPECとロシアによる減産合意を通じた原油市場の再均衡に向けた取り組みは、原油価格の持続的な押し上げにつながっていない。米国のシェールオイル生産は順応性があり、リビアとナイジェリアの産油量も増えていることから、OPECの取り組みの効果は薄れ、世界の原油在庫は過去5年平均を大きく上回る水準を維持している。

  アティーヤ氏は「石油市場にとって新たな状況だ。従来、石炭や再生可能エネルギーなどの他のエネルギー源と競合していたのは常に石油だった」とした上で、しかし、現在では在来型石油資源と非在来型石油資源の間で「激しい競争が繰り広げられている」と語った。
  
原題:Deeper OPEC Cuts Would Help Shale, Former Qatar Minister Warns(抜粋)

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