アルプスの高級スキーリゾートと陽光あふれるコルシカ島への旅について詳細を知られたくないとして裁判で争っているジュネーブのバンカーが、インサイダー取引で刑事訴追に直面していることが明らかになった。

  ビスタ・キャピタル・マネジメントの共同創業者のルシアン・セルス氏はフランスの予審判事の判断で訴追が決まった。2014-15年にかけての仏石油・ガス会社CGG株取引を巡る捜査の一環。ただ、検察当局が捜査について公表していないため、詳細は不明。

  この訴追についてはセルス氏の弁護士が先週、仏憲法裁判所での審理で明らかにした。同氏は市場監督当局への旅行についての情報開示の回避を目指している。

  フランスではインサイダー取引は通常、民事で扱われるが、ここ数週間にセルス氏の件を含め裁判手続きの過程で2件についての刑事捜査が明らかになった。

  セルス氏は捜査当局が自身の居場所を通信業者の請求書を使って特定したことが問題だとしている。これは不当なプライバシー侵害だと同氏の弁護士フレデリック・ペルティエ氏が論じた。

  同弁護士は、依頼人は「(フランスのスキー場)ムジェーブと(コルシカ島)ポルトベッキオを定期的に訪れることを知られたくない。捜査対象はスイスで行われた取引であり、これは妥当な要望だ」とし、「捜査には無関係であり、依頼人にとっては個人的理由で開示したくない情報だ。その個人的事情を述べることはしない」と述べた。

原題:Banker Bid to Keep Trip Private Exposes Insider-Trading Case (1)(抜粋)

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