イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期が来年2月上旬に終わる。世界で最も影響力のある中央銀行を思い通りにつくり変えるチャンスがトランプ大統領に訪れている。

  大統領はイエレン議長再任の可能性を排除してはいない。だが、刷新の機会を見送るとは考えにくいというのが大方の見方だ。では後任は誰か。次期FRB議長候補を挙げてみた。

ゲーリー・コーン氏(56)

  ゴールドマン・サックス・グループ出身のコーン氏はトランプ政権で国家経済会議(NEC)委員長を務めている。次期FRB議長の有力候補だとポリティコが11日に報じ、注目が集まった。ただ、コーン氏はFRB議長職に関心がないと言明したことがあり、ホワイトハウスのサンダース報道官は12日、「コーン氏は現在の仕事に非常に満足しているとはっきり述べている」とコメントした。

ケビン・ウォーシュ氏(47)

  2006-11年にFRB理事を務めたウォーシュ氏も候補の1人だ。同氏はモルガン・スタンレーでの経験を生かし、金融危機の沈静化で重要な役割を演じた。以来、当局への批判を公言し政策実行やコミュニケーションの大幅な見直しを主張している。

ジョン・テーラー氏(70)

  スタンフォード大学教授のテーラー氏もイエレン議長下の連邦準備制度に批判的だ。1993年に提唱した政策金利変更を景気とインフレの状態にリンクさせる「テーラールール」で有名。

グレン・ハバード氏(58)

  コロンビア大学の経営大学院学長を務めるハバード氏も、ルールに基づく金融政策設定を支持する1人だ。ジョージ・W・ブッシュ政権で2001-03年に大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めた。

ジェローム・パウエル氏(64)

  現職FRB理事のパウエル氏が次期議長になる可能性は低いが、ゼロではないとみられている。現在のFRB理事会で唯一の共和党メンバーだが、民主、共和両党の議員から信頼が厚い。4月のタルーロ理事退任後、暫定ベースで銀行監督担当として規制問題で手腕を発揮している。

原題:If Janet Yellen Is Headed for the Exit, Who’s Next Leading Fed?(抜粋)

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