国際エネルギー機関(IEA)は、世界石油市場の再均衡化はそれほど確実ではなくなったとの見解を示した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国が増産に動き、膨れ上がった在庫が見込み通り減少している兆候がほとんどないことを理由に挙げた。

  IEAは13日公表の月報で、世界の石油需要は当初見積もりを上回る伸びとなっているものの、在庫だぶつき解消に必要なOPEC加盟国による減産合意の順守率が1月の実施以降で最低に落ち込んだと指摘した。2カ月前には「再均衡化が進んでいる」とし、その動きは短期的に加速するとの見方を示していた。

  IEAは「均衡化プロセスが4-6月(第2四半期)に本当に始まったかを確認するには、もう少し時間を要する」と言及。IEAの需給見通しは在庫が着実に縮小していくはずだとしているが、「現時点の在庫水準はこの見通しと相いれない」と説明した。

  IEAは世界需給見通しで4-6月の石油在庫が日量70万バレルの割合で縮小すると想定していたが、実現したかは不透明だと認めた。入手可能な1-6月のデータによれば、先進国の石油在庫は実際には日量21万5000バレル増えた。

  IEAによると、OPEC加盟国全体の6月の石油生産は日量34万バレル増の3260万バレルと、今年最大となった。減産対象外のナイジェリアとリビアで生産が持ち直し、その他の加盟国が約束した減産を果たさなかった。OPEC加盟国による減産合意の順守率は78%と、82%に改善した非加盟国を合意実施以降で初めて下回った。

原題:IEA Less Confident on Oil Rebalancing as OPEC Production Rises(抜粋)

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