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●日本株横ばい、「ゴルディロックス」と円高の間-TOPIX小幅続落

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  東京株式相場は主要株価指数が前日終値付近でほぼ横ばいにとどまった。連邦準備制度理事会(FRB)議長が米国政策金利の大幅な引き上げは不要とし、世界的な流動性相場の持続期待がプラスに働く一方、日本株にとっては為替のドル安・円高リスクが重しとなった。

  米長期金利の低下が嫌気された銀行や保険など金融株が売られ、海運やゴム製品株など為替敏感業種も安い。半面、一部アナリストが評価したANAホールディングスなど空運株、NTTなど情報・通信株は堅調に推移し、相場全体を下支えした。

  TOPIXの終値は前日比0.23ポイント(0.01%)安の1619.11と小幅に続落。日経平均株価は1円43銭(0.01%)高の2万99円81銭と小幅に反発した。

  第一生命保険の岩渕康哉株式部長は、イエレンFRB議長の議会証言は「インフレ指標の低下は一時的としていたこれまでの発言から、インフレ率に注視する必要があると変化しており、ハト派的と捉えられる」と指摘。米金利の上昇が緩やかなら、「米国株は流動性が保たれ居心地が良いが、日本株はドル・円相場がやや円高気味となり、重しになる」と話した。

  東証1部33業種は海運や銀行、ゴム製品、保険、電気・ガス、その他金融など17業種が下落。ゴム製品では、JPモルガン証券がブリヂストンや住友ゴムの目標株価を下げた。空運やサービス、情報・通信、ガラス・土石製品、化学など17業種は上昇。空運は、野村証券が日本航空、ANAの第1四半期利益の伸びは通期計画を上回るとの見方を示したほか、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2社の目標株価を上げた。

  売買代金上位では、一部報道をきっかけに監査法人による監査意見の不表明懸念が広がった東芝が安い。半面、上期営業利益が従来計画を上回った日本電気硝子や月次売り上げ好調のロームは上げ、東京エレクトロンやリクルートホールディングスも高い。

  東証1部の売買高は17億3957万株。売買代金は1兆9816億円、代金は前日に続き2兆円割れ。上昇銘柄数は882、下落は994となった。

●債券は上昇、米金利先高観の修正や20年入札順調で-超長期中心に買い

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  債券相場は上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の発言を受けて米長期金利の過度な先高観測が修正されたことに加えて、この日実施の20年債入札を無事に通過したことで、超長期債を中心に買い圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.085%で開始。その後は0.5ベーシスポイント(bp)低い0.08%と、5日以来の水準に下げている。新発20年物の161回債利回りは2.5bp低い0.60%、新発30年物の55回債利回りは3.5bp低い0.855%と、ともに1週間ぶりの水準まで低下した。

  しんきん証券債券営業部の高井行夫金融市場アナリストは、「先週末からの日本銀行による国債買い入れオペで安心感が出ていたところに、イエレンFRB議長の議会証言で米国の利上げ懸念が後退し、国内債も米債に連動して買い戻された」と説明。「20年債入札は金利が0.6%台に乗せたところでいったん買っておこうという動きもあり、余剰資金が積み上がっている状況下で超長期ゾーンにはまとまった押し目買いが入る格好になっているとみられる」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比10銭高の149円98銭で取引を開始。20年債入札の結果発表後に149円95銭まで上げ幅を縮小する場面もあったが、終盤にかけて盛り返して一時150円05銭と、日中ベースで1週間ぶりの高値を付けた。結局は15銭高の150円03銭で引けた。

  財務省が実施した20年利付国債入札の結果によると、最低落札価格が99円80銭と市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.19倍と、2014年1月以来の水準に上昇。一方、小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は8銭と、前回の5銭から拡大した。

●ドル・円は下落、FRB議長議会証言や米金利低下重し-113円前後

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  東京外国為替市場のドル・円相場は下落。朝方に買われた後、午後にかけて売りに押された。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の下院金融委員会での証言がややハト派的と受け止められたことや米金利の低下基調が重しとなった。

  午後3時25分現在のドル・円は前日比0.2%安の1ドル=113円00銭。朝方に113円53銭まで上昇した後、午後に入って一時112円86銭まで下げ、約1週間ぶりの安値を付けた。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は0.2%低下。

  JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は、「ドル・円はFRBの金融政策見通しと米金利動向に追随する形。イエレン議長の議会証言は、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)の時と大きく変わらず。ただインフレに慎重な見方を示したことで若干ハト派的と受け止められた」と説明。「もともと9月にバランスシート縮小開始を発表して、12月に追加利上げを予想していたが、それを変えるものではなかった」と述べた。

  カナダドルは米ドルに対して上昇。同時刻現在、1米ドル=1.2735カナダドル。前日には一時1.2681カナダドルと、昨年6月以来のカナダドル高値を付けた。カナダ銀行(中央銀行)が12日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ、0.75%とすると決定したことが支援材料となった。利上げは2010年以来。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ポンド=1.2912ドル。ユーロ・ドル相場は0.3%高の1ユーロ=1.1445ドル前後で推移している。

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