スイスの製薬会社ノバルティスが治験中のキメラ抗原受容体 T 細胞(CARーT)療法は、子供や若者の再発・難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病の画期的治療法として米当局の承認が期待できるが、免疫システムへの影響が生涯続くかもしれず、対応費用も高くつく。

  米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は12日、同白血病に対して有効だとしてCTL019と呼ばれる療法を10対0の全会一致で支持、これを受けてFDAの承認間近となっている。治験では他の治療法の選択肢がほとんどない患者の83%が寛解に至り、非常に高い効果を示した。

  だが、ここで問題が浮上した。この療法は免疫システムに対し、血液のがんが発現する細胞を破壊するよう指令するが、その細胞自体で他の病気と戦う抗体が作られるため、白血病治療に成功しても免疫力が低下してしまう。このため、免疫グロブリン注射が3-4週間ごとに必要になると、ノバルティスは説明した。1回で最大1万ドル(約113万円)かかり、生涯にわたって必要になる可能性もある。

  CARーTだけでも、50万ドル以上かかるとみられている。患者1人1人からそれぞれのT細胞を採取し、がん細胞を攻撃するよう遺伝子操作を行うためだ。

原題:Cancer Breakthrough Near FDA Approval Carries Costly Side Effect(抜粋)
Novartis’s CAR-T Therapy CTL019 Gets Unanimous FDA Panel Backing

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