資産クラスの枠を越えてトレンドを追う投資戦略はここ数週間に打撃を受けたが、株式に限ってモメンタムを捉えたマーケットニュートラル・モメンタム株式ファンドは好調だ。これらのファンドは、市場全体のより大きな動きには影響されないようにして、過去1年に最も上昇した銘柄をポジションの中心としたクオンツ戦略を取る。

  市場のモメンタムはテクノロジー株にあるため、先月の数日にわたるナスダック100種指数の売りでは打撃を受けた。だが今は、モメンタムトレードはエンジン全開の状態に戻っている。S&P500種株価指数は4日の米祝日明けから0.3%下落しているが、ブルームバーグのデータによればマーケットニュートラル・モメンタムは英国の欧州連合(EU)離脱選択前以来の最良の4営業日を記録した。

  6月のハイテク株急落はシステマティック戦略のクオンツファンドによるポジション解消が原因だったと一部で考えられている。ブラックロックにとって、このような一時的下落は買いの好機でしかないと世界チーフ投資ストラテジストのリチャード・ターニル氏は考える。

  「現在のような低ボラティリティーと持続的な景気拡大の組み合わせはモメンタムにとって良い兆候だ」と同氏は11日公表したブラックロックの年央アウトルックで指摘した。「6月半ばのテクノロジー株の急落はモメンタムほころびのリスクを示唆した」と付け加えた。

  株式以外の資産では、今年は力強い一貫した市場トレンドは表れていない。しかし株式のモメンタムトレンドは再開したようだ。S&P500種構成銘柄の中で過去1年のパフォーマンスがトップのアドバンスト・マイクロ・デバイシズとエヌビディアを見ると、過去5営業日の上昇率でもそれぞれ15%と11%でトップクラスだ。

  サイラス・リサーチの調査ディレクター、サティア・プラデュマン氏は「モメンタムとリーダーシップの戦略が安定し始めている。戦略は引き続き成功するだろう」と電話会議で述べた。

原題:Momentum Is Rising From the Dead, But Only for Equity Quants(抜粋)

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