12日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は低インフレ長期化に対する懸念を示した。カナダ・ドルは対米ドルで大幅上昇。カナダ銀行(中央銀行)は政策金利を引き上げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.7%下げて1ドル=113円17銭。一時113円を割り込んだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下した。

  イエレン議長この日、半期に一度行われる米下院金融委員会の公聴会で「経済見通しには常に、相当な不確実性が伴う」とし、「例としては、インフレがいつ、そしてどの程度、リソース活用の引き締まりに反応するかを巡る不確実性が挙げられる」と述べた。

  議長は政策金利については、経済における需要と供給の適度なバランスを保つ水準にする上で、「今後はそれほど大きく引き上げる必要はない」と指摘。ゆくゆくは、いわゆる自然利子率を抑えている「要因」が時間とともに減少し、当局は向こう数年間にわたり利上げを継続する論拠を支えるとの認識を示した。

  カナダ中銀は翌日物貸出金利の目標水準を0.75%に引き上げた。エコノミスト調査でも0.75%への利上げが予想されていた。ポロズ加中銀総裁は需給ギャップは「2017年末前後」に解消される見通しだと述べた。

  

  ユーロは対ドルで下落。対英ポンドでも下げた。ポンドは英雇用統計を手掛かりに上昇。英政府統計局(ONS)の発表によれば3-5月失業率は4.5%、市場予想は4.6%だった。

原題:Dollar Drops as Yellen Says Low Inflation Is Risk to Outlook(抜粋)

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