米連邦準備制度理事会(FRB)が12日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、12連銀全域にわたりここ数週間、経済は「小幅から緩やかな」ペースで拡大、賃金とイ ンフレの上昇圧力は総じて抑制された。

  ベージュブックは6月30日までに入手した情報を基にまとめられた。労働市場の逼迫(ひっぱく)にもかかわらず賃金や物価の上昇は刺激されていない。

  ベージュブックによれば、「過半数の地区は(この先数カ月間の経済は)緩慢ないし緩やかな伸び」を予想した。雇用の伸びについては「緩慢ないし緩やかな」ペースで継続し、物価は「過半数の地区で引き続き緩やかに上昇」と記述された。

  セントルイス、ミネアポリス、ダラスを含む複数の地区連銀は、適材と言える労働者が不足しており企業の人材確保は困難を極めていると報告した。

  ベージュブックは「賃金上昇圧力は総じて雇用環境と一致した。低技能労働者および熟練工労働者の間では上昇圧力が高まった」と指摘した。

  アトランタ連銀は労働市場のタイト化によって企業は実現可能な将来の労働力の代替としてテクノロジーを模索あるいは導入している。こうした傾向は人材確保が困難な職種において特に顕著だという。

  さらにフィラデルフィア連銀は、労働市場の逼迫を背景に「労働者の職に対する忠誠心が薄れているようだ。転職の増加が見られる」と報告した。

  もっとも全体的な賃金動向は依然として「大半の地区で緩慢ないし緩やかなペースでの増加が続いた」と報告されている。

原題:Fed Survey Adds to Policy Makers’ Conundrum Over Jobs and Wages(抜粋)

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