ドナルド・トランプ・ジュニア氏の電子メール公開で、父であるトランプ米大統領の信用は深く傷ついた。ロシアとの共謀疑惑に対する調査は政治的な「魔女狩り」にすぎないとのトランプ大統領の主張と、電子メールの内容は真っ向から食い違う。

  トランプ大統領は就任からわずか173日。政策アジェンダは進展せず、支持率は40%割れがほぼ常態化している状況で、政治的な勢いの退潮は鮮明だ。

Donald Trump Jr.
Donald Trump Jr.
Photographer: Justin Lane/Pool via Bloomberg

  ヒラリー・クリントン氏に打撃となる情報の提供を仲介者から示唆され、長男がロシア人弁護士に面会していたことを巡る騒ぎが広がる中、普段は好戦的なトランプ大統領がこの件では珍しく口数が少ない。大統領は10日から3日間公式予定がなく、フランス革命を記念する式典に出席するため12日にパリに向かう。

  長男が11日に電子メールを公開した後、大統領は「息子は優れた人間だ。彼の透明性を称賛する」と短くツイート。FOXニュース番組でのジュニア氏発言について、「息子ドナルドの昨夜の行動は素晴らしい。彼はオープンで透明、そして無実だ。これは政治史上最大の魔女狩りだ。嘆かわしい!」と12日朝にツイッターで述べた。

  ホワイトハウス内部では、今後さらに問題が浮上するのではないかとの懸念が膨らんでいる。個人的な会話であることを理由に匿名を希望した当局者は、「嵐が吹き荒れている」と語った。

  懸念はとりわけ大統領の娘婿で上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏に向けられている。同氏は昨年6月、トランプ氏長男、当時の選挙対策本部長だったポール・マナフォート氏と共にこのロシア人弁護士と会ったとされ、3人のうちで唯一現在でも公的な地位に就いている。クシュナー氏、同氏の代理人ともコメントの要請に応じていない。

原題:Trump’s Credibility Dealt Blow by His Son’s Emails on Russia (2)(抜粋)

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