英国では3-5月に失業率が42年ぶり低水準に低下したものの、賃金伸び悩みと生活コストの上昇で家計の購買力は弱まり続けた。

  英政府統計局(ONS)が12日発表した雇用統計によると、3-5月の平均賃金上昇率は前年同月比2%と、2-4月をやや上回ったが、インフレの伸びに全く追いついていない。この結果、実質賃金は0.5%減少した。1年余り前の国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことに伴うポンド安が大きく響き、インフレ率は上昇し3%に接近している。

  雇用需要は堅調なものの、賃金は低迷している。失業者数は6万4000人減少し、失業率は4.5%に低下した。雇用者数は2015年末以来の大きな伸びとなる17万5000人増で、過去最高の3200万人に達した。1件の求人に対する失業者の割合は1.9人と、統計開始以降の最低を記録した。

  ONSの統計専門官、マット・ヒューズ氏は「力強い雇用状況にもかかわらず、実質賃金がまた減った。週間賃金の伸びは低いままで、インフレ率は依然として上昇している」と説明した。

原題:U.K. Real Earnings Fall Despite Lowest Unemployment Since 1975(抜粋)

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