エクソンモービルシェブロンなど石油メジャーは今後1年でコストや拡大する債務を減らすことができなければ、さらなる信用格付けの引き下げもあり得るとS&Pグローバル・レーティングがリポートで指摘した。

  S&Pは11日公表したリポートで、世界の石油大手は2014年より前に起きたブームの局面で債務返済に向けて原油高をうまく生かせなかったと分析。代わりに新プロジェクトへの高額投資や配当を進めた結果、その後の低迷期に備えることができなかったと記した。

  原油相場の回復は鈍く、この数年で積み上がった債務を減らすことが難しくなっている。エクソンは昨年、世界恐慌後から維持していた最上位格付けを失い、フランスのトタルや英BP、英・オランダ系のロイヤル・ダッチ・シェルの格付けも引き下げられた。原油価格が1バレル=50ドルを割り込んだままであれば、年内あるいは来年に再び格下げとなる公算がより大きくなりそうだとリポートは指摘した。

  S&Pのアナリスト、ポール・ハーベイ氏(ニューヨーク在勤)は電話取材に対し、「好調時にレバレッジを削減するのではなく、実際には債務水準は上昇していた」と説明。「15年と16年に入ると、こうした企業のバランスシートは過去に価格下落に対処してきたのとは別物になっていた」と述べた。

  7週間前にS&Pは、エクソンのバランスシートに負担がかかっているとして格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げ。エクソンが「債務削減よりも設備投資や買収、株主還元を優先する」可能性があることを懸念していると表明した。

原題:Oil Majors Face Ratings Cuts Amid Weak Recovery, S&P Global Says(抜粋)

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