民事再生法で再建を進めるタカタは乾燥剤入りのインフレータ(膨張装置)を用いたエアバッグ約270万個を米国で新たにリコールした。タカタは異常破裂の原因と考えられている湿気対策として乾燥剤を使っており、これまで不具合は出ていなかった。

  米運輸省道路交通安全局(NHTSA)の資料によると、今回のリコールはタカタが2005-12年に製造し、日産自動車マツダフォード・モーターの各車両に搭載したエアバッグが対象。NHTSAはこのエアバッグのインフレータが湿気を吸収する乾燥剤に硫酸カルシウムを使用しており、欠陥があると説明した。タカタの調査の過程で判明したもので事故は起きていない。

  タカタ製エアバッグをめぐっては展開時に異常破裂して金属片などが飛散して乗員が死傷する事故が相次いだ。タカタでは湿気の流入による劣化防止のため08年から乾燥剤を入れるようになり、それ以降の製品で不具合は確認されておらず安全だとしていた。乾燥剤なしのインフレータを使った約1億個のエアバッグがリコール対象となっており、自動車メーカーが関連費用を暫定的に負担している。

  タカタ広報担当の高井規久子氏は硫酸カルシウムについて、大量リコールが発生する前の05年に米国の評価テストの条件が変わったことに対応して使われるようになったと話した。今回リコールされた車両以外では使われていないという。不具合への対策として08年から使われた乾燥剤は「ゼオライト系」と呼ばれ、これに関して不具合は出ていないとした。

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