三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、規模で勝るウォール街のライバルに近づくことを目指し、米国の投資銀行業務を拡大する方針だ。

  MUFGの米州投資銀行の副責任者ジョン・リンデンバーグ氏は、ブルームバーグのニューヨーク本社で行われた11日のインタビューで、ウェルズ・ファーゴやJPモルガン・チェースなど米銀のライバルが優位に立つファイナンス分野への進出に同行が動いていることを明らかにした。エネルギー関連のプロジェクトファイナンスといった従来の得意分野にとどまらず、小売業者などが借り入れ手法として多用するアセットベース・ファイナンスや債権ファイナンス分野で、より大きなプレーヤーになることが目標という。

  リンデンバーグ氏は「われわれは進化を続けている。多くの成長分野が存在し、多くの人々が既に存在する分野を今まさに開拓しようとしている」と語った。同氏によれば、MUFGの業務拡大戦略には、ローン債権をバランスシートに保有せず、米国の投資家向けに債券の引き受けや販売を増やすことも含まれており、高利回り債とレバレッジドローンでのプレゼンス拡大も掲げている。

  MUFGをはじめとする日本の金融機関は、過去最低に近い低金利を背景に国内市場が伸び悩む状況で、収入と成長の機会を海外に求めている。国際的な証券ビジネスの拡充に向けて、三井住友フィナンシャルグループが傘下のSMBC日興証券の海外拠点人員を今後3年で約250人増強する計画が今週明らかになった。

  MUFGはまた、航空機の購入を含む設備・機器向けのファイナンスを増やすことも目指しており、航空機ファイナンス分野に本格参入する狙いから元BNPパリバのオリビエ・トロシェセック氏を昨年採用した。

原題:Mitsubishi UFJ to Take on Wall Street Banks in U.S. Lending Push(抜粋)

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