スイス・フランが1年ぶりの安値を付けたことは、スイス国立銀行(中央銀行)は静観するだけでフラン安という目標を達成できる可能性を示唆している。

  欧州の主要中銀が金融緩和策の縮小を示唆し、スイス中銀は数少なくなりつつあるハト派陣営の一角に残されている。フランは10日、重要なテクニカル水準である1ユーロ=1.10フランを超え、2016年6月以来の安値を付けた。UBSグループや野村ホールディングスはフランの一段安を見込む。

  UBSのアナリスト、レフテリス・ファルマキス氏は電子メールで「世界的に金利が引き上げられ、スイス中銀が出遅れれば、利回りがゼロもしくはマイナスのフランから本能的に離れ、資産の分散化を図りたくなるだろう」とコメント。ユーロ圏にはもはや厳しい政治リスクがなく、フランを保有する理由はないとも論じ、UBSが年末に向け1.13フランを目標としていることを明らかにした。

  野村の後藤祐二郎シニアFXストラテジスト(ロンドン在勤)は電子メールで、金融政策の乖離(かいり)が他の欧州通貨に対するフランの下落圧力になっていると説明。欧州でG10の各中銀がハト派色を薄める中で、スイス中銀は例外的な存在だと指摘した。

原題:Swiss Franc Outlook Weakens as SNB Left as Europe’s Major Dove(抜粋)

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