原油価格押し上げに向け、石油輸出国機構(OPEC)は「衝撃と畏怖」を必要としているとの見解をゴールドマン・サックス・グループが示した。

  ダミアン・クーバリン、ジェフリー・カリー両氏を含むゴールドマンのアナリストらは10日のリポートで、OPECは投資家に衝撃を与えるために情報公開を限定し、世界的に過剰な在庫の縮小を狙って減産規模を拡大する必要があると述べた。こうした措置がとられず、在庫や米国の石油リグ(掘削装置)稼働数に持続的な減少の形跡が現れなければ、原油価格はバレル当たり40ドルを割り込む可能性があると分析した。

  ゴールドマンは先月末にウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の3カ月予想を1バレル=47.50ドルと、それまでの55ドルから引き下げた。だがその後、原油がさらに下落するリスクを警告している。別のリポートでは、今年の商品市場について見誤っていたことを認めた。

  今回のリポートでゴールドマンは、リビアとナイジェリアの生産水準が過去数週間にわたり予想を上回っているとし、「OPECはまだこの増産に対処していないものの、次回の減産監視委員会に両国を招待した」と指摘。「OPECはもう一度、減産を拡大する機会を持つと引き続き確信しているが、発表を小さくとどめ『衝撃と畏怖』を与えるやり方で実施する必要がある」と論じた。

  OPECのバルキンド事務局長によれば、現時点で減産拡大は議題になっていない。ただ、OPECと非加盟の産油国は、ロシアのサンクトペテルブルクで7月24日に開催される産油国会議にリビアとナイジェリアを招待したと、クウェートのマルズーク石油相は明らかにした。

原題:Goldman Sees Risk of Oil Below $40 Without OPEC ‘Shock and Awe’(抜粋)

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