国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株続伸、4カ月ぶり円安と米テクノロジー株高-電機、通信上げる

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は続伸。為替が4カ月ぶりのドル高・円安水準に振れたほか、米国テクノロジー株の上昇が好感された。電機や精密機器など輸出株、繊維や化学など素材株が高い。前日売られたKDDIなど情報・通信株には見直し買いが入った。

  TOPIXの終値は前日比11.66ポイント(0.7%)高の1627.14、日経平均株価は114円50銭(0.6%)高の2万195円48銭。TOPIXは年初来高値を更新し、2015年8月19日以来の水準。

  T&Dアセットマネジメントの神谷尚志チーフ・エコノミストは、「ISM製造業景況指数の伸びに続き、雇用統計でも米国経済の堅調さを確認し、米金融当局の政策は揺るがないという見方から為替はドル高・円安基調にある」とし、「国内企業業績の改善が期待される」と話した。

  東証1部33業種は空運、情報・通信、電機、繊維、精密機器、金属製品、ゴム製品、ガラス・土石製品、化学など29業種が上昇。通信は、ゴールドマン・サックス証券が前日の下落の要因となったKDDIの新料金プランについて、端末購入補助金負担をしない代わりに料金を低く設定したもので、KDDIの利益水準を押し下げず、業界への影響は軽微との見方を示した。半面、電気・ガス、その他金融、水産・農林の3業種は下落し、鉄鋼は変わらず。

  売買代金上位では、東芝の東証2部降格に伴う日経平均の臨時入れ替えで、新規採用されたセイコーエプソン、最新作映画「スパイダーマン」が好調なソニーが高い。アナリストの間で血友病薬のリスクが後退したとみられた中外製薬は大幅高。一方、オランダの運輸当局による調査で、高い排ガス水準が明らかになったスズキは安い。パチンコの出玉の上限引き下げ報道を受け、セガサミーホールディングス、平和などパチンコ銘柄が軒並み売られた。

  東証1部の売買高は14億3621万株。売買代金は2兆673億円と代金は3日以来の低水準。上昇銘柄数は1494、下落は392。

●長期金利が小幅上昇、海外金利の先高警戒感重し-日銀対応を見極め

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券市場では長期金利が小幅上昇。この日に実施された5年債入札は順調な結果となったものの、海外金利の先高警戒感が根強いことに加えて、円安進行を受けて長期や超長期ゾーンが軟調となり、相場全体の重しとなった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%で開始し、同水準での推移が続いた。7日は0.105%まで上昇したことを受け、日本銀行が長期ゾーンの国債買い入れオペを増額し、固定利回りで無制限に買い入れる「指し値オペ」を5カ月ぶりに発動したことで、いったん0.085%まで戻していたが、この日は0.10%に接近した。

  三菱UFJ国際投信の加藤章夫トレーディング部長は、「5年入札の結果自体は悪くないが、金利は全般的に上昇しており、ベアセンチメントが続いている」と説明。「日銀の金利上昇を止める意思が強いことはいったん確認されたものの、米長期金利が例えば2.5%に上昇した時に本当にそれが通じるかは程度問題で、まだまだ気は抜けない」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は1銭安の149円76銭で開始し、午前に一時149円74銭まで下落した。午後は149円85銭まで上昇した後、やや伸び悩んで、結局1銭高の149円78銭で引けた。

  財務省が実施した5年利付国債入札結果によると、最低落札価格は100円66銭と、市場予想100円65銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.85倍と前回の4.71倍から上昇し、2014年8月以来の高い水準となった。

●ドル・円が3月以来の高値、金融政策相違でクロス円も上昇

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場では、ドル・円相場が3月以来の水準となる1ドル=114円台半ばまで上昇。日本と欧米の金融政策の方向性の違いが意識される中、円売りの流れが続き、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)も上昇した。

  ドル・円は11日午後4時21分現在、前日比0.3%高の114円38銭。114円台前半でもみ合った後、午後に5月高値の114円37銭を上抜け、一時114円48銭と3月15日以来の高値を付けた。豪ドル・円相場は3月以来となる1豪ドル=87円台へ上昇。ユーロ・円相場は1ユーロ=130円42銭と昨年2月以来の高値を更新した。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「今まで米国の利上げやバランスシートの縮小にかなり慎重に見過ぎたところが揺り戻しているような雰囲気がある」と指摘。「金融政策の方向性、速度感でいくと消去法的に円が売られやすい」と話した。

  ポンド・円相場は1ポンド=146円台半ばと前週末に付けた5月以来の高値付近。カナダドル・円相場は昨年12月以来の高値を更新している。ブルームバーグ調査では、エコノミスト31人中22人がカナダ中銀が12日の会合で政策金利を0.5%から0.75%に引き上げると予想。利上げすれば2010年以来となる。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE