11日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ツバキ・ナカシマ(6464):前日比8.3%高の2314円。米精密機械メーカーのエヌエヌ社から精密ベアリング部品(PBC)事業を約425億円で取得すると10日に発表した。野村証券では、買収価格はPBC事業の収益性を考慮すれば安価ではないが、顧客・生産基盤の強化やローラー事業の入手などを踏まえれば十二分に評価できると指摘。べアリングボールで日米欧アにまたがる「小さな巨人」が誕生すると高評価した。

  中外製薬(4519):6.5%高の4350円。血友病治療薬「エミシズマブ(開発コード:ACE910)」の第3相臨床試験の結果をドイツ・ベルリンで開かれた国際血栓止血学会で発表した。モルガン・スタンレーMUFG証券によると、学会発表後の親会社ロシュ・ホールディングの投資家会議で、演者の専門医から懸念された血栓塞栓リスクが管理可能であることが示唆された。これを受け同証では今後安全性懸念は着実に薄らいでいくとの見方を示した。

  セイコーエプソン(6724):3.7%高の2660円。日本経済新聞社は10日、東芝(6502)の東証2部への指定替えに伴う日経平均の臨時入れ替えを公表した。8月1日付で東芝を除外し、エプソンを採用する。大和証券では、エプソンの新規採用は事前の予想通りとしながらも、今回の入れ替えに伴う買いインパクトは約25.17日になると推計した。

  パチンコ関連:平和(6412)が3.8%安の2405円、SANKYO(6417)が1.7%安の3685円、セガサミーホールディングス(6460)が4.4%安の1450円など。警察庁がパチンコの出玉の上限を現行の3分の2程度に下げるなど、ギャンブル心をあおる射幸性の抑制を柱とした風営法施行規則の改正案をまとめたと共同通信が10日夜に報道した。来年2月1日の施行を目指すという。射幸心抑制による利用者減少が懸念され、パチンコ・パチスロ関連銘柄が売られた。

  スズキ(7269):1.8%安の5258円。オランダの運輸当局RDWが自動車の窒素酸化物排出量について試験したところ、スズキ「ビターラ」などで排ガスの水準が高く、エンジン保護のためのシステム制御という理由では十分正当化できなかったと10日に発表。

  リソー教育(4714):10%安の811円。10日発表の2017年3ー5月期営業損失は3億3200万円だった。前年同期実績の2億600万円の損失からは赤字が拡大した。個別指導のTOMASで首都圏サテライト校戦略による新校開校を進める中、販売・一般管理費が増加した。

  ローツェ(6323):7.3%安の2592円。3-5月期営業利益は前年同期比35%減の9億7000万円だったと10日に発表。ウエハ搬送機での原価低減効果が薄れたことや、新規性が高いガラス基板関連自動化装置を超短納期で大量受注しコストが増加したことが響いた。 

  通信:ソフトバンクグループ(9984)が2%高の9106円、KDDI(9433)が0.7%高の2929円など。ゴールドマン・サックス証券の松橋郁夫アナリストはKDDIが10日午前に発表した新料金プランについて、サブシディ(端末購入補助金)負担をしない代わりに料金を低く設定したものでKDDIの利益水準を大きく押し下げる値下げではないと分析。競合キャリアが追従しても、同様にサブシディがないプランであるなら通信業界の利益水準を大きく押し下げるものとはならないと想定している。

  日本ライフライン(7575):8.1%高の4945円。野村証券は10日付で目標株価を6000円から6200円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。日本の医師は丁寧な手技を好むため、内視鏡アブレーションシステム「Heartlight」を選ぶケースは少なくないと分析。今月の学会で同システムの利点が欠点を上回ることを確認できたとし、22年3月期の同システム売上高の予想を17億円から30億円に引き上げた。

  プレナス(9945):12%高の2621円。3-5月期営業利益は前年同期比66%増の20億4600万円だったと10日に発表。円高などで仕入れコストが低減、広告宣伝費の減少も寄与した。据え置かれた上期計画33億円に対する進ちょく率は62%。

  ソニー(6758):2.8%高の4439円。一時4446円を付け、2008年7月25日以来の日中高値。ドイツ証券では、7日に北米で公開された映画「スパイダーマン:ホームカミング」の初週興行収入が1億1700万ドルと、02年公開のスパイダーマンの1億1500万ドルと同程度で順調な滑り出しと評価。ソニーにとってエンタテイメント事業が重要な役割を担うとみており、映画事業への投資拡大の動きが起きれば中長期的な視点でポジティブとの見方を示した。

  博展(2173):5.5%高の596円。セブン&アイ・ホールディングス(3382)の金融サービス事業会社がセブン保険ショップで行う営業支援活動の実証実験に、グループ会社のコミュニケーションロボット「ロボコット」を提供すると10日に発表した。 

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