トランプ米大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏は2016年の大統領選の前、民主党候補のヒラリー・クリントン氏についての情報の提供を約束したロシア人の女性弁護士と面談した。

  トランプ・ジュニア氏が出した9日の声明によると、面談したのは父親のトランプ氏が共和党の大統領候補となった後の16年6月。トランプ氏の娘婿のジャレッド・クシュナー氏と当時トランプ陣営の選挙対策本部長だったポール・マナフォート氏も同席したという。

  米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が9日にこの面談について報じ、トランプ・ジュニア氏はクリントン氏にとって不利な情報の提供を約束されていたと伝えていた。ロシア人弁護士はナタリア・ベセルニツカヤという名前だったとしている。マナフォート氏のスポークスマンにコメントを求めたが応答はない。

  ロシア側は関わりを否定している。プーチン大統領のペスコフ報道官は10日の電話会見でこの弁護士について、「知らない人間だ。当然ながら、国内であろうと海外であろうとロシアの弁護士全員の会合をわれわれが把握することはできない」と語った。

  一方のトランプ大統領は10日朝のツイッター投稿でこの件には触れず、コミー前連邦捜査局(FBI)長官を再び攻撃し、FOXニュースの動画をリツイートした。この動画が「新たな爆弾ニュース」として引用したザ・ヒル紙の記事は、トランプ大統領との会話を記録したコミー氏のメモに機密情報が含まれていたとする匿名の情報提供者の発言を報じたもの。

  トランプ大統領は「ジェームズ・コミーは機密情報をメディアにもらした。ひどい違法行為だ」とツイートした。ザ・ヒルによると、FBIは同紙に対しコメントを控えた。

原題:Trump’s Son Met With Russian Offering Information on Clinton (2)(抜粋)

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