中国の6月の生産者物価指数(PPI)は、前月と同じ上昇率となった。当局の抑制策にもかかわらず、今のところ内需がペースを維持していることが示唆された。

  国家統計局が10日発表した6月のPPIは前年同月比5.5%上昇と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想と一致した。同月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.5%上昇。予想は1.6%上昇だった。

  商品価格下落を背景にインフレが落ち着きを示す中、行き過ぎた借り入れを抑える当局の動きで年内に勢いが衰える可能性がある。不動産建設の抑制で生産が鈍化し、原材料需要の減速の兆しがより顕著になるかもしれない。目標達成に向け物価上昇を望んでいる世界の中銀当局者にとって、世界一の貿易大国である中国のインフレ鈍化は良いニュースとは言えない。

  IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は「世界の資源価格が下落する中、PPIの前年比上昇率は6月までに5.5%と、既に2月の7.8%から鈍化している」と指摘。「向こう数カ月でPPIの伸びがさらに鈍化する公算が大きい」と予想した。

  ラボバンク・グループ(香港)の金融市場調査責任者マイケル・エブリー氏は「全てはPPI次第で、要は同指数が前年比で再びマイナスに転じるまでどのくらいかかるかということだ」と分析。「その点において、今月は辛うじて持ちこたえたことは確かだ」と述べた。

原題:China Producer Price Inflation Steadies as Demand Remains Robust(抜粋)

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