シンガポール政府投資公社(GIC)は、投資家が迫り来る市場リスクに油断し過ぎていると警告した。同社はまた、自社の主要パフォーマンス指標が2年連続で低下したことも明らかにした。

  GICの林昭傑(リム・チョウ・キアト)最高経営責任者(CEO)はシンガポールでインタビューに応じ、「われわれが慎重な姿勢なのは、バリュエーションが高まっている上、政治的不確実性は高く、まだ解消されていない経済的不均衡があるためだ」と説明。「不確実性のレベルが極めて高い」のとは対照的に、実際の株価ボラティリティーは「極めて低い」と述べ、「これは投資家の油断を示していると思われ、われわれが慎重さを強めるもう一つの理由だ」と付け加えた。

林昭傑CEO
林昭傑CEO
Photographer: Bryan van der Beek/Bloomberg

  GICの今年3月末までの20年間の実質運用利回りは年換算3.7%で、比較可能な前の期間の4%から低下。林CEOが10日の数字公表前にインタビューで明らかにした。運用利回り低下は、相場上昇でリターンが押し上げられた1997年3月までの1年間が計算対象から除外されたことを一部反映。ドル建てベースの5年間の名目運用利回りは年換算3.7%から5.1%に上昇した。

原題:Sovereign Wealth Fund GIC Warns Investors Aren’t Fearful Enough(抜粋)

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