欧州の飲酒文化は消化器系のがん発生リスクを高めていると、欧州の第一線で活躍する医師らが報告書で指摘した。

  欧州消化器病学会(UEG)がこのほど発表した報告書によると、平均的な欧州人の純アルコール摂取量は1日当たり20-80グラム(ビール中瓶で1ー4本)。これは「中程度」の飲酒量と分類されるに十分で、大腸がんや食道がんに罹患(りかん)するリスクが高まるという。

  リスボンのサンタマリア大学病院で消化器病学を専門とするエレーナ・コルテスピント教授は「大多数の人はアルコールがこれらのがんのリスク要因であることに気づいていない」とし、「この関連性について、疫学的な証拠は明らかだ」と指摘した。

  UEGの報告は、世界保健機関(WHO)のデータとも一致する。WHOによると、欧州人の年間平均純アルコール摂取量は11.2リットル(1日当たり約30グラム)で、世界の他のどの地域よりも多かった。WHOはまた2014年の報告書で、胃腸系の病気による死亡のほぼ4人に1人はアルコール摂取が原因である可能性があると分析していた。

  英国消化器病学会議(BSG)のリチャード・ガードナー最高経営責任者(CEO)は「アルコールにはがんを誘発する効果があり、主に消化管に影響する」と説明。「基本的に、リスクのない飲酒などない」と注意を促した。

原題:Europe’s Heavy Drinkers Warned of Higher Digestive Cancer Risks(抜粋)

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