7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  キヤノン(7751):前日比3.8%安の3652円。欧州委員会はEUの買収・合併規則に違反したとして、キヤノンに異議告知書を送付したと明らかにした。欧州委から承認を受ける前に東芝メディカルシステムズの買収を実施したためで、キヤノンに対し全世界年間売上高の最大10%の制裁金を求めている。

  セブン&アイ・ホールディングス(3382):1.4%安の4560円。2017年3ー5月(第1四半期)営業利益は前年同期比3.3%増の841億円だった。市場予想は862億円。SMBC日興証券は、日米コンビニエンスストアやヨークベニマルなど競争力の高い事業会社の増益率が鈍化しており、迫力に欠けるスタートと指摘。国内コンビニ既存店売上高の伸び悩みについては天候要因が大きいものの、販促費減少のマイナス影響が出てきた可能性に注意とした。

  大阪ガス(9532):3%安の441.4円。野村証券は、関西電力(9503)が6日発表した電気料金の値下げの幅は予想外に大きい印象で、大ガスとの料金格差は大幅に縮小すると指摘。大ガスが対抗値下げを実施するのかにも注目したいとしている。

  ニコン(7731):1.6%高の1879円。ゴールドマン・サックス証券は、会社側が6日主催したフラットパネルディスプレー(FPD)装置見学会を受け、FPD装置による19年3月期大幅増益の確度が高まったと指摘。G10.5は顧客対価とニコンの採算性を両立した収益性で、同証想定の収益性より高い可能性があることも好印象と評価した。

  コスモス薬品(3349):1.2%高の2万1560円。17年5月期の営業利益は前期比19%増の222億円と 従来計画の187億円を上回ったもよう、と6日発表した。期末配当は1株45円と前回予想の35円から上積み、年間でも70円から80円に増やす。SMBC日興証券は、同証予想の230億円を下回ったが、戦略的な値下げや経費前倒しが要因でネガティブにみる必要はないと分析した。

  サカタのタネ(1377):4.6%安の3560円。6日発表の17年5月期営業利益速報値は前の期比5.3%増の77億200万円と従来計画の70億円から上振れたものの、市場予想の79億5400万円には届かなかった。ゴールドマン・サックス証券は、同証予想の82億円と乖離(かいり)した理由について、在庫評価損に加え、人件費や生産補償費の期ずれなどの経費がややかさんだと推定。ただ、売り上げは堅調で過度の懸念は不要との見方も示した。

  ジャパンディスプレイ(6740):3.8%安の202円。米アップルが18年後半以降に発売する「iPhone(アイフォーン)」の画面に有機ELパネルの採用を検討している、と7日付の日本経済新聞朝刊が報道。供給の中核を担うのは韓国勢の見通しという。有機EL化が進めば、液晶パネルのサプライヤーで16年度売上高の5割強をアップルに頼るJディスプへの影響は避けられない、とも伝えた。

  乃村工芸社(9716):11%安の2293円。3ー5月期の営業利益は前年同期比22%減の18億6800万円だった。ディスプレイ事業では、広報・販売促進市場や前年同期に大型案件があった博覧会・イベント市場などで売り上げが減少した。

  ヒアリ対策関連株:フマキラー(4998)が13%高の1239円、サニックス(4651)が5.5%高の290円など。東京でも強い毒性も持つヒアリが6日に確認され、殺虫剤や防虫剤メーカーに需要増加を見込む買いがあらためて入った。環境省によると、見つかったのは東京港大井コンテナふ頭で、中国から貨物船で運ばれたコンテナの内部に1匹存在していた。

  サーラコーポレーション(2734):9.1%高の765円。16年12月ー17年5月期の営業利益は前年同期比71%増の58億8600万円。中部ガスの子会社化でエネルギー&ソリューションズ事業が大幅増収増益、取引先工場の稼働率向上などで都市ガスやLPガスともに伸びた。17年11月期の営業利益計画を43億円から前期比85%増の48億円に上方修正、期末配当も1株8円から10円に増額した。

  江崎グリコ(2206):1.4%高の6000円。JPモルガン証券は6日に投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を6200円から6600円に引き上げた。ことしの夏は極めて暑そうで、氷菓の成長モメンタムが加速すると予想。日本のアイスクリーム総需要の約20%を占める氷菓は単価が最も安い割に低原価であり、収益性は高いという。中国事業の回復には期待せず、単価上昇を伴う需要拡大傾向にある氷菓の成長ポテンシャルに注目とした。

  鳥貴族(3193):3.1%安の2550円。6月の既存売上高は前年同月比5.1%減と、昨年11月(2.7%減)以来の前年割れとなった。客数が3.6%減と落ち込んだ上、客単価も1.5%減少した

  サンデンホールディングス(6444):6.7%高の336円。 二酸化炭素(CO2)冷媒を採用したカーエアコン用新型コンプレッサーを開発し、ドイツのダイムラーに量産車向けとして世界で初めて本格供給を開始したと7日に発表。欧州連合(EU)加盟国では地球温暖化係数(GWP)150以上の冷媒使用を禁止する規制が導入され、ことし1月から域内で新車販売される全乗用車が対象となっている。

  ラウンドワン(4680):3.5%高の1079円。6月の既存店売上高は前年同月比4.2%増えた。ボウリングはキャンペーン効果でファミリー層中心に来場者数が増加、各種スポーツやアミューズメントを体感できるスポッチャも新アイテムの導入などで客単価、来場者数とも伸びた。

  ナガセ(9733): 6.7%高の4390円。発行済み株式総数の2.96%、金額で12億円を上限に自己株を取得する、と6日発表した。期間は7日から18年7月6日。需給面での下支え効果などが期待された。

   マニー(7730):8%安の2721円。16年9月-17年5月期営業利益は前年同期比2.7%減の31億5800万円だった。アイレス針関連製品ではベトナム新工場への生産工程移管準備から一時的に原価が増加、デンタル関連製品では利益率の低い製品の売り上げ割合が増えたことが利益を押し下げた。

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