6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが軟調な展開。朝方発表された米民間部門の雇用統計で雇用者数が予想を下回る伸びにとどまったことに反応した。この日はまた世界的に国債が売られる展開となったが、利回りの上げ幅はユーロ圏の国債が米国債を上回った。

  ドルは主要10通貨の過半数に対して値下がり。この日は米東部時間夜に連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長の講演が予定され、7日には6月の米雇用統計の発表も控えていることから、市場では引き続きリスクが敬遠されている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%下落。

  ドルは対ユーロでは0.6%下げて1ユーロ=1.1423ドル。対円ではほぼ変わらずの1ドル=113円22銭。欧州時間には113円47銭に上げる場面もあった。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、6月の民間雇用者数は15万8000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万8000人増だった。前月は23万人増(速報25万3000人増)に下方修正された。

  この統計の発表後、ドル指数は下げを拡大。さらにその後、欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのバイトマン独連銀総裁が「景気回復の持続が金融政策正常化の展望を開く」、タイミングとペースは「インフレの持続性次第」と発言。ECB政策委員会の議事要旨での慎重ながらも明るいトーンがあらためて示されると、ドルは下げ足を速めた。

  この日は世界的な国債売りで欧州や米国の国債利回りは上昇。独10年債利回りは9bp超上げて1年半ぶり高水準となった。一方で米10年債利回りは最大で約7bp上昇。ユーロに有利な状況となった。
    
  6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比17万8000人増と市場で見込まれている。5月は13万8000人増だった。また6月の失業率は4.3%で横ばいと市場は予想。金融当局がインフレ指標に目を向ける中、市場では平均時給も注目されている。

原題:Dollar Sinks as Global Yields Rise, ADP Employment Disappoints(抜粋)

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