金融市場の混乱を予想して昨年大きな利益を上げたカナダのヘッジファンドによれば、今年は安定し過ぎて昨年のような好業績は上げられそうにない。

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のRBCグローバル・アセット・マネジメントでオルタナティブ投資の責任者を務めるハニフ・マンダニ氏は、エネルギー企業の社債に積み上げたポジションを解消する一方で投資機会をうかがっていると話す。PH&Nアブソルート・リターン・ファンド(運用規模16億カナダ・ドル=約1400億円)の今年のリターンは4%。昨年は33%だった。

  マンダニ氏は「開始時点でバリュエーションが非常に適正か、あるいは割高でさえある状況では大型リターンを期待すべきではない」と述べ、「大型リターンを上げているとすれば、あまりにもリスクを取り過ぎていると言えるだろう」、2016年のリターンは「極めて例外的なもので、顧客の方々は毎年あのような利益を追求するべきではない」と続けた。

  同氏によると昨年は、広範にわたりプライシングが間違っていたほか、エネルギー企業の社債を含め債券全般が売られ、原油懸念を背景にカナダの銀行株が割安だった。今年は前年に比べてずっと正常だという。

原題:Hedge Fund Manager Mamdani Yearns for Volatility After 33% Gain(抜粋)

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