トランプ米大統領は6日ワルシャワで演説し、米欧諸国は個人の自由を圧迫するテロリズムと官僚主義という2つの悪に立ち向かわなければならないと主張、そうしなければ地球上から消滅するだろうと論じた。

  ところどころで就任演説を彷彿(ほうふつ)とさせる論調で同大統領は文明の衝突という暗いビジョンを描いてみせ、米欧が生き残るかどうかは分からないと語った。米欧は勝利できるが、それは各国が信条と家族、自由という根本的な価値観をしっかりと堅持した場合に限ると述べた。

Trump in Warsaw on July 6.
Trump in Warsaw on July 6.
Photographer: Saul Loeb/AFP via Getty Images

  「ポーランドの経験が示すように、米欧の防衛は究極的に、手段ばかりではなく国民の意志にかかっている」とし、「われわれの時代の根本的な問いは、米欧が生き残る意志を持っているかどうかだ」と指摘した。

  「米欧を守るためのわれわれ自身の戦いは戦場に始まるのではなく、われわれの心の中、われわれの意志、われわれの魂から始まる」と訴えた。

  トランプ大統領は官僚主義をテロリズムと同列に置く議論をこれほど明確に示したことはこれまでになく、聞き手は違和感を覚えるかもしれない。共産主義の下でポーランドが政府の抑圧に苦しんだことを強調することで、現在の米欧諸国がトランプ氏の見解によれば過剰な規制の下で抑圧されていると主張したのだとみられる。

  「米欧は書類と規制によって偉大になったのではなく、市民がそれぞれの夢を追求し運命を全うすることを許されたことによって偉大になったのだ」とトランプ大統領は主張した。

  トランプ大統領はドイツでの20カ国・地域(G20)首脳会議に先立ちポーランドを訪れた。ポーランドはロシアからの圧力を受ける最前線にあるほか、シリアからの難民受け入れについて欧州連合(EU)の割当枠を拒否している。

  トランプ大統領はロシアに「ウクライナやその他の地域での安定を揺るがす活動をやめる」よう呼びかけた。また、不法移民に対する自身の強い姿勢を米欧を守る取り組みの一環と位置付け、「われわれの価値観を共有しわが国の人々を友とする新たな市民はいつでも歓迎するが、あらゆる種類のテロリストと過激派に対してはわれわれの国境は常に閉ざされている」と強調した。

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原題:Trump Says Terrorism, Bureaucracy Threaten West’s Survival(3)(抜粋)

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