中国本土と香港の債券市場をつなぐ「債券接続」が今週始まり、海外投資家が香港経由で9兆8000億ドル(約1110兆円)規模の本土債市場にアクセスできるようになった。

  かつての本土債市場といえば、暗黙の政府保証があるとの期待を背景にどの社債もほぼ同じ価格で取引されていた。状況が変わり始めたのは2014年で、共産党指導部は事前の警告をほとんど行うこともなく債務不履行を容認し始めた。不履行の増加に伴い、投資家は今では把握されている信用の質に基づき発行体を差別化している。

  ドイチェ・アセット・マネジメントのアジア太平洋地域最高投資責任者(CIO)ショーン・テイラー氏は「市場は適切な価格形成にさらに向かいつつある。はるかに多くの差別化が行われ、利益を得る機会が拡大している」と述べた。

  建設ブームに沸いた天津市の資金調達事業体、いわゆる「融資平台」は現在、首都である北京市の融資平台と比べ約2.4ポイント高めの金利を支払っている。ブルームバーグのデータによれば、5年前の上乗せ利回りは約0.3ポイントにすぎなかった。

  コニング・ホールディングスのアジア部門で香港在勤のファンドマネジャーを務めるマーク・フランクリン氏は「中国は1つの経済ではない。30余りの1級行政区(直轄市・省・自治区)の財政状況はそれぞれ異なり、リスク水準も違う」と指摘。金属および鉱業、エネルギー、石炭といった産業に依存してきた行政区は「他とは異なる信用プロフィルになるだろう」と語った。

原題:China Bond Defaults Work Wonders to Spur Pricing for Risk (1)(抜粋)

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