国内コンビニ最大手のセブン&アイ・ホールディングス(7&iHD)は、オフィス用品大手のアスクルと業務提携について基本合意したと発表した。提携によりターゲット客層や取扱商品が異なる両社のネット通販事業を強化する。

  両社は11月末をめどに、食品などに強みを持つ7&iHDのネット通販サイト「オムニ7」と、文房具の品ぞろえが豊富なアスクルの「ロハコ」の間で相互送客を開始する。ロハコではこれまで取り扱っていなかった生鮮食品の販売を始めるほか、オムニ7を効率化するため、物流やウェブサイトの開発・運営の共同化も検討する。都内で会見した井阪隆一社長によると、アスクルが2月に物流センター(埼玉県三芳町)の火災に見舞われた後、7&iHDに提携の話を持ちかけ、協業が実現した。

  7&iHDのネット通販は、購入した商品を店舗で引き渡すことや、商品の返品に店舗で対応できるのが特徴。売り上げで米アマゾンや楽天市場などに大きく差を付けられており、消費者の利便性向上を目指して、商品やサービスの見直しを進めていた。井阪氏によると、同社は食の安全面で強みを持ち、アスクルは優れた物流のノウハウを有するため「お互いの持つ強みがかぶらない」という。

  長年にわたり7&iHDの成長をけん引した鈴木敏文氏がトップを退任し、井阪氏が社長となってから1年余りが過ぎた。構造改革は道半ばで、コンビニ事業では約3700億円を投じて米コンビニチェーンのスノコから一部資産の買収を決めたほか、カタログ通販のニッセンホールディングスを完全子会社化し、百貨店やスーパー事業などの採算性の改善も進めている。

  アスクル株は前日比6.4%高の3775円で6日の取引を終えた。アスクルはヤフーの連結子会社で、火災によりヤフーは4月に特別損失を138億円計上する見通しを発表した。

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