金相場の予想精度でトップのBNPパリバは、強気派の前に米連邦準備制度という明らかな危険が立ちはだかっているとみている。

  BNPパリバの商品市場戦略責任者、ハリー・チリンギリアン氏は、米金融当局による年内の追加利上げとバランスシート縮小の計画は金利を生まない資産である金にマイナスだと話す。同社はブルームバーグがまとめた4-6月(第2四半期)の金相場予想精度ランキングで首位。チリンギリアン氏は金相場予想で弱気派の1人で、金が6日の1オンス=1225ドルから10-12月(第4四半期)に1165ドルに下落すると見込む。

  金相場は6月に今年初めて月間ベースで下落した。安定した経済成長の兆しを受けて安全資産需要が低下した上、米朝対立や中東紛争など地政学上の懸念が軽視されたことが背景にある。また、各国中央銀行の当局者からタカ派的な発言が相次ぎ、ヘッジファンドなど大口投機家は金先物やオプションのロングポジション(買い持ち)を5月以来の低水準に縮小した。金はそれでも年初来で7%近く上昇している。

  チリンギリアン氏は米利上げで実質金利が上昇する中、投資家は「金保有による機会費用の増大に直面する」と予想。地政学的事象やヘッジ活動からの下支えがあっても「今年の金相場に関する当社の弱気方向の見方に影響しないだろう」と付け加えた。BNPは次の米利上げ実施時期を12月と予想した。
  
原題:World’s Top Gold Forecaster Sees Bulls Heading for Heartbreak(抜粋)

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