トランプ米大統領は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の後、中国の力を借りて北朝鮮に核・ICBMプログラムの自制を促す戦略の限界に直面している。

  トランプ大統領は、北朝鮮に拘束されていた米バージニア大学学生のオットー・ワームビア氏が昏睡(こんすい)状態のまま釈放されて先月死去したことや、4日のICBM試射を踏まえて、中国との協調を断念して、より直接的に対峙(たいじ)していくかどうか、判断を迫られている。

  トランプ政権内の強硬派は最近の北朝鮮の行動で勢いづいており、米政府は中国政府の反発を招きかねない態度表明を検討中だ。

  しかし経済への影響や現実を考慮すれば、トランプ政権の採り得る選択肢は限られる。トランプ大統領は、米国の利益を害さない形で中国に北朝鮮への影響行使を促すような対応を見いだす必要がある。

  トランプ大統領はツイッター投稿で、中国への募る不満を表明。「われわれへの中国の協力はこの程度のようだ。しかし、われわれは試さざるを得なかった」と述べた。

  実際、ヘイリー米国連大使は5日、国連安全保障理事会の緊急会合で、北朝鮮と商業取引を続ける国に対し、米国が通商関係を見直す可能性があると表明した。

米韓両軍の弾道ミサイル合同訓練(5日)
米韓両軍の弾道ミサイル合同訓練(5日)
Photographer: South Korean Defense Ministry via Getty Images

  
原題:Trump Faces the Limits of China Strategy After North Korean ICBM(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE