5日のニューヨーク銅先物相場は2週間ぶりの大幅下落。ロンドン金属取引所(LME)指定倉庫の銅在庫が3月初め以来の大きな伸びを示し、供給不足の可能性を巡る懸念が後退した。

  LMEのデータによれば、銅在庫は前日比15%増の31万5925トン。ドル高と原油安も銅相場に響いた。エネルギー価格が下落すれば金属の生産コストが低下し、供給増につながりかねない。

  チリのアントファガスタが運営するサルディバル銅鉱山で従業員がストライキを検討する中、在庫急増が供給懸念の緩和につながった。銅は今年に入り5%余り下落。英豪系BHPビリトンが運営するチリのエスコンディーダ鉱山での6週間にわたるストに加え、インドネシア政府との対立で米フリーポート・マクモランのグラスベルグ鉱山からの輸出が禁止されたことが響いた。

  INTL・FCストーンのアナリスト、エドワード・メイア氏(ニューヨーク在勤)は同日のリポートで、「在庫の大幅増加がそうした要因の影響を和らげた」と指摘。さらに、銅にとって「LME在庫が4万トン増え、30万トンを上回る水準を回復したことが打撃となった」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の銅先物9月限は前営業日比1.2%安の1ポンド=2.66ドルで終了。中心限月としては6月20日以来の大きな下げとなった。

  ロンドン金属取引所(LME)では銅と鉛、ニッケル、スズ、亜鉛が値下がり。アルミニウムは上昇した。

原題:Copper Drops as Warehouse Inflows Undermine Shortage Speculation(抜粋)

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