米連邦準備制度のバランスシート縮小開始時期や、低インフレ下での政策戦略へのアプローチの方法を巡り、金融当局者の間のコンセンサスがほころび始めている。

  5日に公表された6月13、14両日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録によれば、金融当局者は年内に4兆5000億ドル(約510兆円)に上るバランスシート縮小のプロセスに着手するとともに、緩やかな利上げを進めることが適切であると引き続き判断していることが示された。

  ただ、当局者の討議で浮き彫りとなったのは、バランスシート縮小開始のタイミングについての見解の相違と、このところのインフレ指標の弱さに対する不安だった。

  マクロポリシー・パースペクティブズ(ニューヨーク)のジュリア・コロナド社長は、「完全雇用に近づいている中で、インフレ率がなぜこれほど低いのか当局者には理解できない」と指摘した。

  連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、債券市場の動揺や成長鈍化を引き起こすことなく、異例の緩和策の巧妙な解除を目指している。来年2月に現行任期が満了となるイエレン議長はまた、労働市場のスラック(たるみ)が減る中で、インフレ動向の注視も怠らない。

  議事録によれば、インフレ指標の「最近の軟調について大部分の参加者は、主として特殊要因を反映している」との見解を示した。しかし、6月の会合でフェデラルファンド(FF)金利の「誘導目標レンジ引き上げを支持した参加者の数人は、2018年末までの追加的な政策引き締めの程度には安心感を欠いていることを示唆した」。これらの参加者は「このような政策金利引き上げの道筋は緩やかなものであるものの、インフレ率の持続的な2%回帰と合致しないものとなる恐れがあるとの懸念を表明した」とされる。

原題:Fed Consensus Fraying as Unease Over Low Inflation Nags at FOMC(抜粋)

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